太陽が上がってくると、部屋の中や中庭が温かくなってきます。こうなると、これらでは当然のことながら仕事ができなくなります。

家の中にはカーテンやブラインドがありませんし、中庭にも日除けはまったくありません。

そこで、風が通って涼しい場所を探していくと、そこは玄関からリビングに抜ける空間であることが判りました。

西風が家屋に衝突して玄関を通り抜けてきますので、ここが飛びきりの快適空間になります。

そして今では、この涼風空間が、しらたまちゃんの昼寝の場所になってしまいました。

いつも涼しい寝顔でここちよく寝ていますし、しらたまちゃんのサイズでも十分に広い空間なのです。

午後からは、中庭に影ができて、今度は、ここが涼風空間になります。そして宵闇が迫るまでの時間帯が、これまたここちよい時間帯になります。

先日来、お客さんを囲んでのバーべキュー、交流会、ビヤホールとしても利用されています。幸い、蚊が少なく、あまり気になりません。

夜になると、北東側から海風が吹いてきます。温度も下がりますので、暑さで眠れないことは一度も経験していません。

冷え過ぎないように、窓は、わずかに開けているほどで、扇風機もかけずに寝ています。当然のことながらクーラーは設置していませんので、これなしで何とか初めての夏を過ごすことができるのではないかと思っています。

このように、朝から夜まで、ここではいろいろな風が吹いてきますので、それらを利用すれば、かなり風とよい付き合いができそうです。

かつて住んでいた山口県周南市の官舎は、このような風がほとんど吹いてきませんでしたので、これは大きな違いではないかと思います。

あるとき、車寅次郎こと渥美清さんが、よくアフリカに行っていたときに、「なぜ、アフリカに行くのですか?」と尋ねられたときに、「アフリカの風に当たりに行くのですよ!」と返答していたことが印象に残っています。

ここでは、毎日のように風が吹いていますので、「国東の風に当たっています」、このような返事がよいのかもしれませんね。

これから、さらに風の問題を研究していきたいと思っています。

つづく

 KOUYOUDAI

向陽台のメインストリート、信号も電柱もない、ヨーロッパ風の家並みが特徴