最初は、0.5秒の差だったのが、今度は1秒になってしまいました。

一秒差といえば大変な差です。オリンピックのボルト選手ですと、約10mの差となりますから、これは断トツの差といえます。

さらに、ボルト選手よりも速い馬に例えますと約20mの差になります。いつもびりだった馬が、20mも前を走ることができるのですから、これは大きな差異となり、トップを争うことになるといってもおかしな話にはなりません。

逆に、ボルト選手に再度、この話を適用しますと、20mの距離の違いになりますので、日本の選手が軽くボルト選手を追い抜き、大差をつけて金メダルになるということになり、こうなると日本中が大騒ぎするほどの話になってしまいます。

メディアは、史上初の快挙として大いに宣伝することになるでしょう。

そして、なぜそんなに速くなったのか、それを探り始めるでしょう。サッカーで活躍中の永井選手は、高校時代に200mぐらいの坂道を50から60回、走り抜ける練習をしたそうですが、このような秘密の特訓の結果だと騒ぐでしょうね。

それくらい大変なことですが、それだけ速く走れるということは、その分足に負担をかけるということにもなります。

それがあまりにも急激すぎると、足の方の対応ができなくなって、あえなく故障という悲劇に陥ることになってということもあり得ます。

それだけ、速く走ることには危険が伴いますので、要注意ともいえます。また、速く走れても、その走り方を改善しないかぎり、それに持続して対応できないという問題にも遭遇してしまうのです。

これは、いつものようにびりを争うことで済ますか、それとも、危険を覚悟してトップを争うのがよいのか、この選択の問題となります。

そこで、誰が、その選択を行うのか、これも問題になりますが、これはやはり当事者と関係者によって決めていただく問題でしょうね。

たかが1秒といえども、ここには小さくない問題がありそうで無視するわけにはいかないようで、複雑ですね。

つづく

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