こちらに来てから、新たな研究拠点づくりを始めています。そのひとつが、今年3月まで使用していた装置の再活用問題です。

これらを移管し、その整備を行ってきました。

その最初が大型のマイクロバブル発生装置です。これには2種類があり、一つは、この世に1台、もう一つは3台しかありません。

これらの活用が重要で、その試運転を昨日行ってきました。これから大活躍していただく装置ですので丁寧な対応が必要と思い、この間、徐々にその準備を進めてきました。

この2つがフル稼働し始めた次は、いよいよ徳山高専でやり残した研究を行う予定です。

これらはマイクロバブルの基礎研究に相当しますので、ここで新しいことが見出されば、また新たな世界が開けてくる可能性があります。

それは、新しい技術の創造における科学的基礎に相当しますので、ある意味で重要なことといえます。

同時に、これらの研究課題は、地域に根ざした技術と密接に関係していますので、この観点からのアプローチも重要といえます。

地域に現存する課題は、その根っこのところで基礎的な科学や技術と深い関係を有していますので、その究明が求められています。

また、この拠点における研究においては、さまざまな共同が重要であり、その成果を広げていくことも切に期待されています。

根っこの科学や技術が育って幹や葉っぱを形成させ、そして花開かせて実のらせる、これが問われているのだと思います。

そこで、間もなく、あるテーマでの研究が始まりますが、これは10年前までは非常に期待がかけられていましたが、いつのまにかすたれてしまいました。

やはり、技術的な根本問題があり、それをブレイクスルーできなかったことが大きな原因の一つであると思っています。

今年の夏はとびきり暑いようですが、暑さにも負けずに、この研究拠点づくりを進めていいたいと思います。

つづく

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朝焼け(向陽台から豊後水道を望む)