どうやら、「リビングが屋外にある家」には、クーラーが要らない、そのような結論に達しつつあります。

連日、猛暑が続くなかで、九州の大分県ですから、クーラーなしではとても住めないだろうと思っていました。

おまけに、この家の1階にはカーテンやブラインドの類がありません。大きなガラスドアが10個もあり、陽射しがそのまま部屋に容赦なく入ってきます。

冬の寒さ対策には適していますが、夏の暑さに対してはどうかと危惧していました。そこで、温度計と湿度計を持ちこんで家屋内の温度湿度を計って周りました。

同時に、陽の差し込みと風の吹き込み具合で、涼しい場所が変化することを探しだすことができました。

まず、朝起きて新聞を取りに行き、二紙を粗方読んだら、それを持ってマイクロバブル風呂へ、それらをじっくり読んでから、朝の仕事であるブログ書きを始めます。

この時間帯は、玄関を開けて、そこから吹きこんでくる風が涼しく、リビングの影の部分にソファーを置いて、そこで仕事をすることが多くなりました。

ついでに、モーツァルトを聴きながら、さわやかな時間帯が醸し出されています。

ところが、朝の10時を過ぎると、太陽の陽射しが高く、そして強くなります。また、風向きが反対になって海からの風になりますので、この定位置の確保が難しくなります。

しかし、それも2,3時間のこと、午後からは、再び陰になって、その位置が涼しい快適空間になります。

午後3時を過ぎると、中庭(屋外のリビング)が、よい仕事空間になります。しかし、ここには未だよい椅子やベンチがなく、リビングから運び出す必要があります。

お客さんが来たときは、この方式が好評で、よく語り合うことが多くなりました。

夜は、時々、異臭がやって来るのを除けば、涼しい日が多く、暑くて眠れないことは一日もありません。扇風機もまわさずに、しかも窓も半分ぐらいにして丁度よいぐらいでしょうか。

温度計、湿度計の計測からは、最高気温が31℃、昼間の湿度は50%という結果が得られました。

これは、国東市の他の地域、あるいは他の都市と比較して1~3℃、20~30%の違いがあり、それがクーラーなしでも涼しく生活できることの要因になっていることを知りました。

やや高い位置にあり、周囲が森のために温度が低く、しかし太陽がよく射しこむので乾燥して湿度が低い、おまけに、海と山が近く、温度変化が激しいのでよく風が吹く、これらが、この国東市向陽台の気候の特徴であることが明らかになってきました。

こうして考えてみると、このような「快適な夏」を一度も過ごした記憶がありません。

というわけで、なんとか、今年の夏を無事に過ごすことができそうです。

みなさん、残暑厳しい夏をお過ごしのことと思われますが、暑さに負けずにますます、ご活躍をよろしくお願いいたします。

つづく

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昼過ぎから家全体に影ができるようになった。背後は小城山。