「迂闊にも、携帯用マイクロバブル発生装置を持って来なかった」、この後悔の念にかられたのが、出立後の列車のなかのことでした。

「こうなったら仕方がない。初日の夜はマイクロバブルなしで過ごすしかない。その後の2日間はマイクロバブル入浴ができるので、なんとかなるであろう」

この不安がずばり的中しました。出かける前に、両足首の部分にすこし違和感があり、やや痒みを覚えていました。

マイクロバブルなしで過ごした翌日の朝には、ここに、赤い色をした湿疹が出てきて大きな斑点状になっていました。

しかもかなりの痒みを覚え、それが一挙に拡大していましたので、尋常ではないと思いました。

「ーーー また、今年も始まったか。これから、これとの闘いがはじまるな」

これが、世間でいうアトピー性皮膚炎というのでしょうか、それとも加齢に伴う皮膚炎なのでしょうか。

これは、放っておくと身体中にどんどん広がっていきますので、少々問題の容易ならざる症状といえます。

これを我慢して翌日の夜にマイクロバブルのある家まで到着し、すぐに風呂に入りました。私のマイクロバブル対策法は、その痒い患部にマイクロバブルを約1cmの距離で長く直接当てることにしています。

こうすると、すぐに、湿疹部が非常に痒くなります。我慢ができないほどに痒くなりますが、それは血のめぐりがよくなってマイクロバブルの効果が出始めたと思い我慢することにしています。

約40分から1時間、マイクロバブルを当て続けると、徐々に痒みが薄らいでいきます。

「ーーー あれほど痒かったのに、痒みが消え始めたのは、おそらくマイクロバブルの効果であろう」

幼いころから、皮膚が弱く、よく湿疹が出ていた私ですが、マイクロバブル入浴を始めた1995年依頼は、その心配がほとんどなくなりました。

また、しつこい湿疹があっても、それをマイクロバブルで撃退してきましたので、その経験も人並み以上に持っています。

「ーーー 痒みも和らいだので、この程度でよいか」

と思って風呂を出ました。

翌日も、特急と新幹線を乗り継いで片道約3時間半の工程を往復する旅行でした。また、この日は北国とはいえ暑く、足元の湿疹の部分が気になっていました。

昨日、撃退したはずなのに、それがしつこく残っていたからです。

私の撃退の目安は、第1に、痒みが無くなること、第2に、湿疹部の赤い斑点状のものが消えること、第3に、その部分がカサカサして乾いた感じになること、第4に、湿疹部の熱が消えることなどでした。

そこで、旅行を終えて夜に帰り、すぐにマイクロバブル風呂に入りました。

「すこし、おかしいな、いつもよりは治りが遅いようだけど、どうしたのかな?」

こう思いながら、患部にマイクロバブルを与えていて、その原因に気付きました。

「マイクロバブルが正常に出ていない、出が悪くなっている。原因は?」

その原因をすぐに見つけました。吸い込みのストレーナー部分にかぶせている布に汚れがつまり、水の吸い込み量が極端に減っていたことが、マイクロバブルの出方を悪くしていたのでした。

さっそく、このストレーナーの布の部分を洗い直し、マイクロバブルを再稼働させました。

「ーーー よく出ている、先ほどとはえらいちがいだ!」

患部に、正常に発生しているマイクロバブルを当てると、その効用がすぐにわかりました。すでに、その効果を何度も体感していますので、それを自覚できるのです。

ここで、要注意の問題を指摘しておきます。このように、湿疹に効果があるのは、私が開発した超高速旋回式のマイクロバブル発生装置に限られています。おそらく他の方式では、この効果はほとんどないと思われます。

それは、超高速旋回式マイクロバブル発生装置から生みだす物質が、他の装置では生み出せない、ここに本質的な相異があると考えています。

どうか、その点をよく注意されてください。これは、試してみればすぐにわかることですから、装置を持っておられる方は実際に試してみてください。

私がいっていることが正しいかどうかもすぐにわかることでもあります。


さて、入浴時に戻ることにしましょう。

「ーーー これだ、この感じだ!」

まだ痒みがやや残っていたのが、これでより確実に痒みが薄らいでいきました。

つづく

Y-6-1

日々草、可憐な花弁です。筆者撮影。