今年の夏も終わりでしょうか。国東での新しい生活が始まり、最初の夏を迎えて、クーラーがいるかどうか、これが家族内で問題になりました。

これまでの山口での生活においても、扇風機とクーラーは必需品で、これなしでは生活をすることができませんでした。

しかも、私の部屋を含めて1階は南向きに2m以上の大きな透明扉が8枚あり、そこにはカーテンがありません。

当然のことながら、夏の暑い陽射しが容赦なく入ってきます。

それでも、今まで経験してきた暑さとはずいぶん違うので、クーラーなしの節電も兼ねた我慢をすることができました。

まず、気温が最高で31.5℃以上にはならず、湿度も50%程度で、しかも風がありましたので、どうやら、これらがこれまでの夏とは異なっていたのだと思います。

山口県周南市では、より温度、湿度が高く、風がない、しかも、道路の傍で車の排気ガスや騒音もありましたので、窓を開けたままにはできませんでした。

ここは地中海気候という表現を何度か用いてきましたが、これは夏暑いが雨が少なくて湿度が低い、このような気候のことを指すのだそうで、イタリアやロス・アンジェルスの夏が、それに該当します。

さらに、ここ国東市向陽台は海抜約50mの位置にあり、この団地が切り拓かれる前は自然の森でした。

先日、背後にある小城山の展望台に上って、その様子を写真に撮ってきました。

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(小城山からの展望、左手前の白い家が「屋外にリビングがある家」、遠く海の向こうには右手から佐賀関半島、高島、その左手は豊後水道、そして写真の左端の向こうには、四国の佐多岬がある。筆者撮影)

このように、この団地が切り拓かれる前は、周囲の森だったことが明らかです。ですから、この団地全体の気候は、周囲の森と同じく、海抜50mの自然林として形成されていると考えられます。

海辺の市街地や盆地よりも2~3℃温度が低く、水分蒸発も十分になされるので、湿度が変化し、風も吹くことになります。

おかげで、あの蒸し暑くて眠れない夜は一度もなく、そして扇風機をかけっぱなしで寝る夜もありませんでした。

そして今は、すっかり虫の音が四方から聞こえる秋の夜です。もちろん、窓はほとんど締めて寝ないと涼しすぎるほどです。

気候だけでなく、食生活も変わりました。好きな時に、港のセリに出かけて新鮮な魚を安く手に入れることができます。

先日は、ヒメイチという、小さいが高級魚をトロ箱100円で手に入れました。この前は一箱300円でしたが、真面目にセリをしない結果、今度は100円になってしまいました。

また、最近はナスビが最盛期で、近くのスーパーで、一箱4kgが150円でした。今夜は旬のナスビを腹いっぱい食べる必要があります。

長く住んでいると、ときどき、このような掘り出し物が運よく出てくるのですね。

気候と食物、これらが好転し始めたのですから、そろそろ頭や身体の調子がよりよくなってもよいのではないかと思い始めていますが、これらについては、まだ定かではありません。

暑くて喧騒な夏、高くて新鮮味に劣る食物、掘り出し物もなく、頭と身体にはストレスが蓄積される一方の生活でしたから、その老化促進や体力減退は、それらの自然の産物だったといえそうです。

ここにきて、それらの真逆現象が起きているような気がしていて、それがどのように出現してくるのか、かすかな期待を膨らませ始めていますが、はたしてどうでしょうか。

つづく

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