昨日,K1さんから電話とメイルをいただきました.おもしろいこと好き,ゆかいなこと好きの私としては,小さくない意欲をかきたてられた内容でした.

「ーーー これは,楽しくなりそうな話だ.K1さんと,『タコとタコ飯』のことを研究してみよう.明日は港にさっそく『真ダコ』を買いに行こう!」

さすがK1さん,このような研究方法があったのかと感心しました.真ダコについては,K1さんの方が先輩で,事の発端は,K1さんといっしょに港のセリに行った時に,K1さんが真ダコに注目していたことにありました.

以下,K1さんからいただいたメイルです.

◎印は,私(マイクロバブル博士)のコメントです.

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マイクロバブルの先生

お電話では失礼をしました。先ほどのタコですが、ほんとうにおいしく出来上がりました。

もちろん先生はご存知でしょうが日本の食卓にのぼるタコはスーパーで売られているタコで外国産、つまりアフリカ西海岸でとれるもの、これはいぼに特徴があり、丸い吸盤の真ん中に地球儀を半分にしたような丸い盛り上がりがあります。

◎タコを食べる習慣は,ほとんどありませんでした.上記のことも知りませんでした.

大阪のたこ焼きはほとんどがこのタコです。安いのですがあまりおいしくはありません。これを明石のタコとして売っていたりします。

◎国産のタコは少なくなってきたのですね.明石の「タコ飯」を偶に買うことがありますが,このようにおいしいタコの味はすでになくなっているのですね.

そして北国や東京では「ミズダコ」です。東京ではほとんどがミズダコで、真っ赤に染めて、毒々しい酢だこが売られています。

そして刺身も売られていますが、これはやわらかすぎて、まさに水っぽいタコの刺身となっています。

味は大味であまりおいしくありませんが、関東の方はおいしいといって食べます。

これになじんだ人たちは「マダコ」は固くてあまりおいしくないといいます。

マダコは関東から西日本でとれるタコです。そして沖縄などでとれる熱帯性のタコがあります。

これは「シマダコ」と呼ばれ、マダコに近い味ですが、刺身とかではなく油で揚げて「タコのてんぷら」となります。

◎なるほど,ところ変わればタコもちがうのですね.東京で食べるタコは,柔らかいと思っていましたが,これは種類が違っていたのですね.

さて肝心の「マダコ」ですが先日川崎北市場で生きたマダコを買ってきました。1・2キロで2,500円でした。

◎この値段には複雑な思い(?)がしますね.

それをマイクロバブルの水に0・9パーセントの塩をいれて生理食塩水に近い濃度の中に生きたまま入れました。

するとタコは一瞬びっくりして大きく動きましたが、そのごしずかに、じっとしたままになりました。

生きているのか、死んだのかと心配をして触って見るとちゃんと元気です。吸盤もひっつくし、でも本当に静かなのです。

◎まことに不思議な現象ですね.先日の市場のセリでは,タコが冷たい海水に入るとすぐに色が変わり,大人しくなることを観察したことがありますが,これと類似の現象ですね.

なぜなのでしょうか? タコがマイクロバブル水にここちよさを感じた(?)からでしょうか.この場合,冷水ではないので温度差は関係しません.

しかも,水道水で作ったマイクロバブル水に塩を入れただけだと思われますので,タコにとっては美味しい水ではありません.何らかの刺激を受けないと,このような変化は起きないはずですから,真に不思議ですね.

色も白っぽくなって大丈夫かなあと思いながら2~3時間その中に入れておきました。

そしてまさに刺身にするため「塩もみを」をしました。するとさっきまで白っぽかったタコがいきなり、全身黒ずんだのです。

◎せっかく気持ちよく過ごしていたのに,邪魔するな,これがその時のタコの心境かもしれませんね

つづく

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