先月から大分県国東半島の名水研究を開始しました.すでに,現地の湧水を汲んできて調べたのが次の2か所でした.

①水の口湧水 大分県杵築市山香町南畑 最初に硬質の味がし,その後に柔らかく甘い味がする.

②山田湧水 大分県日出町豊岡山田 やや硬質の味,①のような二段階の味はなく,ストレートな美味しさがある.

いずれも美味しい水なので,研究するにはよいサンプルになると考えていました.

そんなとき,家族の一人が,もっと美味しい水があると汲んできてくれました.

これは,「走り水観音の霊水」と呼ばれるもので,早速試飲してみると,すばらしい味でした.これは,国東市安岐町にある両子寺(ふたごじ)の傍にある湧水でした.

癖がなく,自然で柔らかくて甘い味がし,最高ランクの水だと思いました.

この霊水は,両子寺の七不思議のなかのひとつといわれ,どんな干ばつや大雨があっても,その影響を受けず,常に同じ量だけ湧き出しているのだそうです.

これは,水質が他の要因に影響を受けないということを意味しますので,その品質維持のための重要な要件といえるのではないでしょうか.

この両子寺は1800年前からの六郷満山における代表格であり,そこに湧いてくる水は清くおいしい,これには,歴史の時空間におけるロマンの香りがしますね.

あの暑い夏が過ぎて,そろそろ涼しい季節を迎えますので,近いうちに,この霊水を汲みに行きたいと思っています.

これで3つめの湧水と出会い,研究材料が揃ってきたような気がします.これらの水を活かして,何をするか,この課題が生まれてきたようです.

水は,すばらしい自然の産物であり,重要な地域資源です.これを最高度に活かす方法を開発することが重要ですね.

それは,どのようにすれば可能なのか.すでに,全国各地でさまざまな試みがなされていますので,それらが重要な参考になりますね.

つづく

Y-2-4

小城山から豊後水道を眺める,筆者撮影.写真左手の海の向こうには山口県上の関の祝島があります.

両子山は,豊後水道から瀬戸内海へ向かう船団の監視としても利用されたようで,ここからは,豊後水道が狭い海域であることが明らかです.