夏が過ぎ、国東の秋が来ようとしています。もしかして、1年で最もよい季節を迎えることになるのでしょうか、その予兆が始まっています。

まず、風が涼しくなりました。夜になると、より冷い風が吹いてきて、さわやかな一時を迎えます。周りからは虫の声が聞こえてきて、まるで森の中にいるようです。

そして朝は、いくつもの鳥の声がして、自然のなかにいることを実感しています。

家の周りにつくった花壇の草花が、家内の世話もあって、よく育つようになりました。これらが、より季節の変化の彩を示しています。

純白の日々草、いつのまにかすくすくと育って他を追い越してしまった月見草、この清楚な黄色の花が美しくなりました。

この花は、夜から明け方にかけて花開くようで、今朝も散歩に出かける際に、しばし目が留まりました。

それから、コスモスがみるみるうちに伸びて、人の背丈の高さに成長しました。オレンジ色の花弁が美しく、来年は、このあたりにコスモスが咲き匂うのかもしれませんね。

青い空と白壁に、このオレンジ色がよく映えています。

この草花から、次は野菜へ、その季節がやってこようとしています。先日、実験で使っていたトマトの苗を貰ってきたのが育ち始め、約1mの高さになりました。花がいくつも咲いています。

ここ、国東市武蔵町は、昔からネギの産地だそうで、その復活が試みられています(最近は、大分県では宇佐市の方が盛んになっているそうです)。このネギがスーパーに出てくるようになりました。

幸いにも、根がついたままですので、それを買ってきて、根の部分を切って植えたところ、それが育ち始めました。そのうち、このネギが食卓に上る日も近いのではないでしょうか。

この武蔵ネギを買っては植え、育てて、小さなネギ畑をつくり、これを水耕栽培にも利用でるよよいですね。

昨日も、安岐町の港のセリに行き、小ぶりの太刀魚でしたが、これが5本で800円でした。それから真ダコも安く手に入れました(この件は別稿で書かせていただきます)。

その後、すぐ隣にある「里の駅むさし」へ行きました。ここでは、季節の新鮮な野菜があり、その品ぞろえからも季節の移り変わりがわかります。

美味しい梨(これは、幸水という品種ですが、千葉県のものに引けを取らない、あるいは以上の味がして、しかもそれが1個100円程度で変えますので、その味を楽しんでいます。

それから、キュウリ、ナスビ、ゴーヤなどが大きくて安い(3,4本で100円程度)があり、昨日の新登場はサツマイモで、それがたくさん並べられていました。

このように、新鮮な魚や野菜が簡単に手に入りますので、それを中心にした食生活になりました。

おそらく、身体の方も、これらの摂取で重要な変化を遂げつつあるのだと思いますが、それが明確になるのには、もう少し時間が必要なのかもしれません。

しかし、それについてひとつ言えることは、時間をかけてじっくり考えながら仕事をするというスタイルを確立し始めていることです。

これによって、じわじわと、次のような重要な変化が起こり始めています。

①東日本大震災支援プログラムの成果に関する論文化、高専関係「高専50年から何を学び、何を展望するか」の論文化等から、次の論文原稿や申請書の執筆が始まりました。

これらは、さらに枝葉が伸びて、より具体的な問題での論文化が必要となってくるでしょう。

②マイクロバブル技術を「地域に根ざした技術」として根を下ろす、開花させる、太い幹として育てる、この課題がより実践的に問われるようになってきました。

これに伴って私自身も、手足を動かして自分で実験を行うことができるようになり、その喜びを久しぶりに感じています。

「あの問題は、もしかして、こうではないか?」、「そうであれば、こうしてみようか」、「これもやってみたい課題ではないか」、「そうか、そうだったのか」、このような思いが次々と浮かんできます。

これまでも同じでしたが、このような仮説と実践が結びついて、本物の技術が生まれ、それを発展させていく過程で科学的な裏付けもなされていくようになるのです。

涼しい朝の風が吹くなか、「咲くムラサキは旅路を彩る」、CDの音楽から、このようなフレーズが聞こえてきました。

ひょっとしたら、これから新たに始まる国東の秋は、この「咲くムラサキ」で彩られてくるのかもしれませんね。

このような復興現象は、海の向こうでは、昔、「ルネッサンス」と呼ばれました。

これが可能になれば、私もにとっても久しぶりの「ルネッサンス」との出会いになるのかもしれませんね。

読者のみなさま、あなたのルネッサンス(人間復興)は、どのようになされていますか?

つづく

Y-3-1

我が家にやってきたバッタ、筆者撮影、2012年9月12日。