昨日から台風の影響を受けて雨混じりの強風が吹いています。こんな日は籠って仕事をするしかありません。
急ぎの書類書きがあり、ほぼそれを仕上げた段階です。A4判で30ページ弱、分量だけは多く、しかもぎっしりと書きこむ内容がありますので、ちょっとした文書になりました。
これから仕上げて来週には送付の予定です。
それが済むと、月末締め切りの原稿が待っています。相変わらず、貧乏暇なしということでしょうか。
こちらに来て約半年を迎え、ようやく、その生活パターンを体得し始めたような感覚が出現してきたように思います。
これを定着、あるいは根を下ろすとでもいうのでしょうか、移行期間が終わって本番という生活意識が湧いてきたようです。
太陽の陽射しに、風に、そして地元の水や食物に慣れるには、やはり、この程度の長い時間を要するのでしょうね。
地元産といえば、今は「梨」が旬です。大きなサイズのものが1個100円程度で、10個買っても1000円です。これがじつに美味しく、これまで食べてきた梨の、どの味よりも格段に優れているのです。
この旬のものが、ときどき、スーパーの店頭で大安売りとなり、それが季節の変化を気付かせるのです。
今まで、こんな感覚でスーパーに行くことは一度もありませんでした。都会も、地方のちょっとした都市でさえも季節がなくなっているのですね。
さて、本日の日経におもしろい記事がありました。いつものマイクロバブル入浴時間中に見つけ、じっくり拝読しました。
それは、若者の大学指向が大きく変化し始めているという調査結果でした。本紙によれば、それは明治以来の大きな出来事であり、日本社会が構造的な変化が起こりつつあることを示唆しているのだと思います。
それは、若者たちが東京の大学よりも地方の大学を選び始めたということです。そのデータが示され、それがこの10年間で大きく変化してきたというものでした。
これは、有名大学にいき、大企業に就職し、そこで一生を送るという、従来の指向が崩れ始めたことを意味します。
日本を支えてきた製造業の柱が先細りし、柱でなくなりつつある今、そして大量の工場閉鎖や解雇がなされている、年収200万円以下が3000万人もいるという現状をみると、その指向が大きく変わらざるをえないのだと思います。
その地方では、この傾向を受け留め、再び中央指向に向かわせないためにも、地方を豊かに再生していく方法をあみだしていく必要があります。
それを担う地方大学や高専においては、その使命を果たすことがますます求められることでしょう。
若者たちは地域に根ざせるように、その基盤整備を行っていく必要があります。そのためにも、地域に根ざす技術の創成が重要になります。
そして、この課題が最も切実に問われているのが東日本大震災の被災地であり、そこに、鋭く、大きな直観を働かせ、そのイノベーションを準備していくことが求められているのではないでしょうか。
上述の文書は、そのような思いを込めて書かせていただきました。
つづく
ていかかずら、筆者撮影
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コメント、ありがとうございます。あなたも読まれたのですね。大きな構造的変化が起こり始めているのだと思います。これは、高専に入学してくる学生たちにもいえることで、その指向は符合しています。戦後の長い間続けられてきた問題の根本が崩れようとしている理由は、産業の柱だったものが柱でなくなりつつあり、「成長の壁」が存在しているからです。世界中でこの壁のために停滞が起こっています。