昨夜の夕食に続いて、朝食にも名物のイカの刺身が添えられていました。

朝の8時から、港の荷揚げ場で作業を開始しました。その時間に合わせて、昨日届くはずの荷物がようやく届き、作業は、この開包から始まりました。

私も、この作業に加わり、新型のマイクロバブル発生装置一式の組み立てを行いました。この装置は、昨年の東日本大震災支援プログラムで使った装置をさらに改良し、より小型化、コンパクト化を図ったものでした。

装置においては不断の改良を遂げていくことが大切であり、それができない装置はしだいに淘汰されていくことになります。

この作業中、まだ台風の影響があったからでしょうか、曇りから小雨、そして張れと目まぐるしく天気が変わっていきました。

それでも、手を緩めることはなく、地元の方の支援もあって、昼過ぎには装置の組み立てを終了することができました。

午後からは、風で波が少々荒くなっていましたが、その中で目的地まで行き、設置を行うことにしました。

ここでもかなりの風が吹いていたので、船酔いも心配するほどの揺れがありましたが、それも徐々に治まっていきました。

筏の上に、装置を入れる小屋を2つ設置し、そこに発電機とコンプレッサーを収納できるようにしました。私は、筏の上を歩くことができず、この作業に加わることができませんでした。

これらを用いてマイクロバブルを発生させる方式であり、その試運転もうまく行きました。

後は、現場の潮の流れ、風の吹き具合などを考慮しながら、マイクロバブルの最適拡散が可能な位置決めや、発生量を調節していくことが重要で、この調整については、翌日に持ち越すことにしました。

朝からの組み立て作業、昼からの沖でのマイクロバブル設置と試運転、これで一日が終わりました。

こうして、当初の予定通り、初日の仕事をおえることができました。これが、順調に進んだのは、地元の方々の支援があったからで、大変助かりました。ここに深く感謝申し上げます。

また、この方々は、地元の活性化、事業改善にマイクロバブル技術の導入を熱心に検討されてきただけあって、最初から目の色が違っていました。

私たちも、この思いを肌で感じ、それに応えていく必要があると思い、準備を進めてきました。

困難な問題をいくつも抱えた地域ですから、それを逆に最高度に生かす知恵と実践が必要で、マイクロバブルは、その切り札となるべき技術なのです。

その期待に応えるられるかどうか、それこそマイクロバブルの真価が問われる契機が、このような取り組みを通じて生まれることになりました。

これから、マイクロバブルの力が問われ、その地域のみなさまの目標が達成できるようにする必要があります。

マイクロバブルが地域にしっかり根を下ろして活躍する、この成就がなされた瞬間こそ、マイクロバブル技術が地域に根ざす時なのです。

夕食には、サバとサンマの刺身がついていて、おいしくいただきました。

丸一日の海の作業で疲れたからでしょうか、すぐに寝ていました。

おかげで健康な一日となりました。

つづく