私は,マイクロバブルについては人並み以上に詳しい研究者ですが,植物については素人研究者にすぎません.
しかし,マイクロバブル技術を用いた植物研究者も,そう多くはいませんので,その植物活性に詳しい方もなかなかいません.
これを「痛し痒し」というのでしょうか,それは新しい技術の生成期には必然的に起こる現象ですから,その両者がいずれも相当な努力をして共通理解と科学技術の樹立を実現していくことが必要になります.
ましてや専門家でなければ,この食い違いはもっと大きくなり,できないことをマイクロバブルに対して課題に期待し,時には誇大宣伝している事例に出会うこともあります.
こんなときに,本技術の創設者としての私は心を痛めることが少なくなく,「もっと正しい普及をしなければならない」と反省をしています.
同時に,消費者のみなさまには,その誇大宣伝やほとんど説得力のない説明に翻弄されないように注意を喚起させていただいております.
どうか,正しい科学的理解と技術的適用をよろしくお願いいたします.
さて,本日の記事の主人公はチンゲンサイ(青梗菜)です.
先日,武蔵町にある「里の駅」にいって,そのチンゲンサイを一束買ってきました.
下の部分を見ると,根の部分がカットされてきれいになくなっていました.商品として出すには,それを除くことが普通になっています.
私としては,根があった方がよかったのですが,こればっかりはどうしようもないと思っていました.
ところが,それを眺めているうちに,このままマイクロバブル水槽に入れたらそうなるのであろうか,という想いが湧いてきました.
思い浮かんだらすぐ実行が私の癖ですが,それを即実行しました.しかし,その夢みたいな話はすぐには実現されませんでした.
そして,数日間の観察の後,中の新芽の部分だけを残して身軽にしてやることを思いつきました.
そしてら,小さなチンゲンサイが反応し,とうとう根が生え始めました.
ーーー 根がないチンゲンサイに根が生え始めた! これは奇跡か!
その証拠写真をお見せしましょう.
成長したチンゲンサイ
まったく根がなかった状態から生えてきたチンゲンサイの根,2012年11月27日,マイクロバブル博士撮影.
この事実に接し,植物には,ものすごい蘇生能力があることを知りました.
野菜栽培については,上記の素人研究者ですが,その私にとっては,この根の蘇生には驚かされ,喜ばされることになりました.
それが奇跡かどうか,それが問題であるという問題もありますが,私にとっては,「奇跡ではないか」と思えたことで十分なことでした.
これから,他の野菜についても,この方式を試してみるつもりです.
つづく
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