例によって、講演がある日の朝は忙しく、その準備に追われることになりました。

そのために、土曜日の朝恒例のセリに行けませんでした。しかたなく、生きた魚を買ってきていただくように家内に依頼しました。

そしたら、景気よく生きた魚がたくさん届き、これはクリスマス、正月まで生かすことができるかもしれないと小躍りしました。

ホゴ、カワハギ、カナガシラ、それに一匹、まだオコゼが生きていました。

ーーー これは一挙に水槽がにぎやかになった。無事生きていてくれればよいが・・・。

いざ、水槽に入れると、その大半が上に浮いてきて、「これは難しいかもしれない」と、心配にないました。

なかでも、20数cmと15cm程度のカワハギは、腹を上にして逆さまで、かろうじて泳いでいました。

こうなったら、マイクロバブルを与え続けるしかない、こう思いながら様子を観察していましたが、やなり、事態はなかなか好転しないようでした。

そして、このドタバタの合間に講演の準備を済ませ、午後から大分市に出かけました。

魚たちが、生きながらえてくれるかどうかを心配しながらでしたが、その結果は帰ってから確かめるつもりでした。

水槽には、ブルーシートをかけ、魚が飛び跳ねないようにしていました。

そんなわけで、大分市での講演は無事終了し、参加者のみなさんに小さくない刺激を与えることができました。

また、この講演に昔から親しかったU先生が来られ、じつに懐かしい再会となりました。

思えば、U先生とは30歳代からの付き合いですので、その信頼を基礎にして、これから地域を変えていくことに関して支援をしていただくことで意気投合しました。

ところで、このU先生のトレードマークといえば、真冬にもかかわらず、半袖の開襟シャツで参加されていたことでした。

毎朝乾布摩擦をされて、日頃から鍛えているので寒くないそうで、これには驚かされました。

精進を重ねると、このように身体を鍛えることができるという見本を目に前で見させていただき、軟弱な修業しかしていない私が恥ずかしくなりました。

U先生は大分の事情に詳しく、この講演で「強き味方を得た」という気持ちになりました。

途中、空港道路に入って、事故のために渋滞がありました。

このため、杵築インターにUターンして帰ることになり、夜遅くの帰宅となりました。

その夜、世にも不思議なことが起こりました。

つづく