幸いにもマイクロバブルの試験入浴をしたいという希望があり、その装置を現地で設置している最中に尋ねてみました。

「この風呂の水は、水道水ですか?」

「ここには、昔から水道がありません。みな、湧水を使って料理をし、風呂に入っています」

これを聞いて、私は小躍りしました。

「まことに厚かましいお願いですが、この風呂に入らせていただけませんか」

こういうと、みなさんは快く、私の提案を了解してくださいました。その第1号として、この河宇田湧水のマイクロバブル風呂に入れることは、この上ない喜びでした。

思いついたら、まず行動が先、をモットーにしていますので、遠慮なく実践させていただきました。

風呂の温度は42℃に設定されていました。いつもよりは2℃熱い状態でしたが、それでもマイクロバブルに身体が反応する様子がよくわかりました。

まず、マイクロバブル水がよく身体に浸透していく様子が知覚できます。湿疹の部分があれば、そこから沁み込みやすくなります。

次に、指先の冷えた部分がマイクロバブル刺激で敏感になり、血液が。よく流れるようになります。

身体がマイクロバブルに慣れてくると、ここちよさを知覚できるようになり、それが、出浴後も持続します。

入浴時間は、いつもよりも短く約15分、しかしこれで十分でした。

その後、河宇田湧水の成分についてや竹田のお菓子のこと等について歓談して、その最初の訪問地を後にしました。

「途中、河宇田湧水の水を汲んで帰ろう!」

インターネット上でも紹介されている水汲み場に立ち寄りました。すでに何組もの水汲み客があり、人気のスポットであることが、そのことにも現れていました。

幸いにも、この水汲み場には柄杓があり、その水を試飲してみて、「あっ」と思いました。

――― これは、先ほど飲んだ水と違う。

水を口のなかに入れた瞬間に、そう感じました。これは雨が降ったからであろうか、それとも、湧水量が多いからであろうか、その理由は解りませんが、とにかく、その口当たりが違っていました。

「これは、先ほどの湧水とは異なっているので、引き返して、先ほどの水を汲ませていただくようにお願いしよう!」

「そうですか、やはり違いましたか?」

その理由を告げると、旧酒屋の方も不思議な顔をされていました。

場所的には、わずか200m程度しか離れていませんが、その味に微妙な差異があることを知りました。

この名水の場所を訪ね、飲み、そして現地の方々との交流も行い、おまけにマイクロバブル風呂にも入り、最初の訪問地では、予想以上の展開となりました。

再び、水を汲みなおし、お礼をいって、次の訪問地をめざしました。

つづく


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河宇田湧水の水汲み場、2012年12月28日、筆者撮影。