本ブログも、書物の執筆でいいますと、そのプロローグが終わり、これから本番の

第1章の書き出しに向かうというところでしょうか。その際に、最初に説明しておか

ねばならないのが、「マイクロバブルとは何か」という最も重要な基本の問題です。

簡単にいいますと、マイクロバブルとは、マイクロサイズ、つまり、百分の一ミリメー

トルサイズの非常に小さな気泡のことをいいます。

あまり小さすぎて見当がつかない方もおられると思いますので、まず、そのサイズ

比較から始めましょう。1ミリメートルは、誰でも体験的に知っている長さスケールで

す。

しかし、その十分の一になるとよくわからなくなります。小さすぎて生活実感のな

かに出てこない長さだからです。このサイズの代表例には、髪の毛の太さや紙の厚

さなどがあります。微生物では、パンの発酵に用いるイースト菌が、このサイズに

相当します。

マイクロバブルは、これらよりも、さらに十分の一も小さいのですから、とても、とて

も小さい気泡ということになります。しかも、その発生したマイクロバブルのほとんど

は、さらに小さくなっていくのですから不思議です。


Na02141_ みなさんが、よくご存じの気泡は、ミリメートルサイズですので、

「ミリバブル」とびますが、これが発生すると、液体中を勢い良く

上昇して、すぐに水表面に到達して消えてなくなります。


ところが、マイクロバブルは、このミリバブルとは逆に、非常にわずかな上昇速度

で小さくなっていくのですから、これまでの常識とは反対の現象を呈します。

ここまでいうと、みなさんの頭の中が、すこし混乱してきたのではないでしょうか。

なぜなら、常識はずれの「非常識」の事実が次々に出てくるからです。少し、整理

をしましょう。

その第1は、発生したマイクロバブルのほとんどは小さくなる、つまり縮小していく

という事実についてです。数年目に、ある学会で、「マイクロバブルは小さくなる」と

発表したら、そこに来られていた先生方が唖然とされていました。そんな気泡は見

たことも聞いたこともなかったからです。

学者といわれる専門家すら、そうであったのですから、みなさんが不思議と思わ

れても、不思議ではありません。なぜでしょうか。その答えは簡単です。だれも、そ

のように小さい気泡をつまり、マイクロバブルを作ったことがなかったからです。

よく調べてみると、日本はおろか世界中で、だれも、そのような気泡を作ったこと

がなかったのです。ですから、そのように小さい気泡、つまり、マイクロバブルのこと

を調べようと思っても誰も調べることができなかったのです。

なんと、だれも知らない、不思議な気泡、これがマイクロバブルだったのです。こ

の気泡のことを丹念に調べていくと、次々に新しいことが見出されてきました。しか

し、それは、従来の常識を覆す「非常識」なことばかりで、まずは、それを受け入れ

る姿勢を自分に持つことが重要でした。


Photo

左は、水道水においてマイクロバブルを発生させたときの様子です。強い光

を与えないと、このように白く見えません。海水と比べてマイクロバブルの発生

量もやや少なめです。