昨日(20)日は、新幹線で京都から名古屋へ、車中では、本日の阿智村岡庭村長

との対談原稿づくりに追われました。名古屋の駅でも、待合室で、その続きを書き、

昼ごはんは、名古屋駅構内にある店で、大好物の富山の「ます鮨」を買い、高速

バス(昼神ライナー)に乗り込みました。結局、この草稿は夕方の5時までかかって

ようやく完成し、すこしほっとしました。

しかし、ちょっと残念なこともありました。楽しみにしていた「湯ったりーな昼神」の

マイクロバブル入浴ができなかったからです。なんと7月1日まで、リニューアルで工

事中とのことでした。

これではどうしようもなく、マイクロバブルなしの温泉に入りましたが、やはり、今

回も、その違いが明らかでした。もう、これに関しては、「違いがわかる」人間になっ

ていることを改めて確認しました。

マイクロバブルなしでは、あの「ここちよさ」が身体のなかに生み出されない、何か

が物足りない、何度も、そう思いました。したがって、温泉風呂に入る時間が短くな

る、せいぜい5分、どんなに長くても10分程度に留まってしまいました。当然のことな

がら、風呂上りの「爽快さ」も異なりました。いずれにしても、大きな違いであること

は間違いないようです。

代わりに、夜の食事の際に、心温かいシーンに遭遇しました。私と同じ年齢ぐらい

の男性の方が、同じく、ここの鶴巻壮(村営)を定宿にしているらしく、その従業員と

懐かしい会話をなされていました。そのなかに、「今回は、母を連れてきました」と語

るシーンがあり、そこで食事をしていた方々が、彼のお母さんになんとなく視線を集

めていました。

その顔なじみの従業員が、「お母さん、何歳になられましたか」と尋ねました。しば

らくして、「60」という返事がありましたが、そんなはずはありません。今度は、少し

離れたところにいた男性が、再度年齢を尋ねましたが、そのお母さんは、何も返答

しませんでした。

「女性が男性から声をかけられることは、とてもうれしいことだらか、先ほど答えた

若い年齢のままにしておきたかったのでしょう」

と、その息子さんが助け船を出しました。

その男性は、こう続けました。

「自分の年齢を忘れる年の取り方、これがいちばん最高です」

そうなのか、「私も、歳を忘れるようになればよいのか。そのような生き方はしてい

ないな」と思いました。

ここで、またまた、マイクロバブルの話になりますが、マイクロバブル入浴で、体内

に、つまり、すべての内臓と筋肉、血液内にある種の成長ホルモンが自然に沁み

出してくるのではないかという「仮説」があります。

その「沁み出し」と「ここちよさ」が何か関係しているのではないかと、ひそかに、そ

のように思っています。専門家のマウス実験の結果によれば、その物質は脳内に

も生み出されています。

これが生み出されること、これはどういうことかと聞くと、簡単にいえば、アンチ・エ

イジング(抗加齢)が起きている、もっと平たく言えば、脳が若返ることに結びつくと

いうのです。

これが事実であれば大変なことになるのですが、「どうも、そうではないか」と思え

る節がないわけでもないようで、それが素直な実感です。

相変わらず、物忘れはあり、イライラもありますが、集中力と粘りだけは、なぜか

どんどん高まっているような気がしています。

個人の、しかも内面の問題ですから、「何をたわけたことをいうのか」と一括されそ

うですが、そう思っていることを正直に述べさせていただきました。いずれ、マイクロ

バブルの「ここちよさ」と「集中力」や「粘り強さ」の相互関係についても研究してみ

たいなと思っています。

そうであれば、「歳を忘れる生き方とは、徐々に若くなりながら、歳を忘れるという

ことになり、これこそ最高だ」、ふと、そのように思いました。

これは戯言に近いことですから、みなさんは、あまり気にしないでくださいね。

しかし、それにしても、じつに、楽しい夕食のひと時でした。

そして一度でよいから、私も、母を連れてきて、この最高のマイクロバブル風呂に

入っていただきたかったと思いを巡らせました。しかし、今は、その母もいません。

母が他界したのは、マイクロバブル発生装置が完成する前のことでした。

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