阿智村昼神温泉は阿智川の畔にできた温泉郷です。その上流に阿智川ホテルと

いう大きなホテルがあります。これが、最初にできたそうで、その創始者の山口会

長の昼神温泉開発の話は非常に面白いものでした。

そのホテルから30mほど上流に、十字屋という珈琲店があります。阿智村を訪れ

ると、必ず一度は訪れておいしい珈琲を飲むことにしています。この珈琲店は、か

なり有名のようで、名古屋からわざわざ珈琲を飲みに来られる方もいると聞いてい

ましたが、本日も名古屋ナンバーの車を見かけました。

さて、なぜおいしい珈琲が飲めるのか、その秘訣は水にあるようで、他では飲ん

だことがない珈琲の味がします。本日は、十字屋ミックス珈琲を飲みましたが、温

泉水で入れた「いでゆコーヒー」も人気のようです。

このおいしい珈琲の素のひとつは「おいしい水」にあります。この水を、マイクロ・

ナノバブル技術を用いて最大限に生かす方法を見出すことも重要な課題となり始

めています。

この課題を考える際に、上記の十字屋の珈琲の成功例は非常に参考になりま

す。

名古屋からわざわざ珈琲を飲みにくるということは、名古屋に同じ味の珈琲やそ

れを飲むときの環境がないからで、そこに圧倒的な優位性が認められます。

この場合、水や環境だけでは勝負にならず、その白黒は、「おいしい珈琲」でつい

ているわけです。

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おそらく、ここまでの珈琲を作り上げるまでに、相当の努力をなされてきたのであ

ろうと思われます。その努力と苦労が、この珈琲の味に乗り移っていると考えること

ができます。

この成功例を参考にすれば、これに代わる何かを探し出す、これが重要になりま

す。そのとき、もっとも有利な条件である水と空気の素晴らしさを最大限に引き出す

ことが重要になります。しかも、その水と空気をベースにした生産物、あるいは新商

品は、名古屋からわざわざ買いに来る、つまり、どこにも勝てる戦略性を有した商

品力のある商品を開発する必要があります。

もちろん、同じものが、どこかにあるような模倣品や類似品ではだめで、独創的な

オリジナル性が要求され、同時に、収入を大幅に増やすものでなければなりませ

ん。

この実現のために「知恵と工夫」が重要になります。

また、そのために、原点に立ちかえって、その水と空気の優秀性をより深く研究

することが求められます。さらに、このヒントは、現地のどこかにあるはずで、それを

目を皿のようにして探し出すことが重要です。これが現地のすぐれた実績から学ぶ

という視点であり、ここでも、それを貫く実践的視点が必要となります。

ただじっと考えていては、そのヒントさえ得ることはできない、「現場には宝が転

がっている」、これが、「マイクロバブル博士」が学んできたモットーです。

さて、このモットーを阿智村で生かすことができるか、それが本格的に問われ始め

ているようです。

この3日間、雨が断続的に降り続いた阿智村でした。

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