「マイクロバブルとは何か」について、すこし丁寧に解説してきました。ここで、それ

らを以下に要約しておきます。

(1)マイクロバブルとは、ごく小さな気泡のことです。

(2)発生後のマイクロバブルは、自ら収縮して「マイクロナノバブル」に変化しま

す。この過程で、気泡が小さくなると上昇速度が減少し、溶解効率が高まります。

(3)マイクロバブルの収縮過程で、その負電位が増加しますが、そのピークは、

気泡径が10~30マイクロメートルのときで、それよりも小さくなると負電位は減少傾

向を示します。

(4)マイクロバブルの性質は、それを発生させる装置の機能に依存して異なりま

す。たとえば、超高速旋回式で発生させた水道水マイクロバブルは白濁しないのに

対し、加圧溶解式では、その白濁が起こります。

  (5)マイクロバブルの性質は、液体や気体の種類によっても異なります。たとえ

ば、海水と水道水では、その発生量が異なります。空気マイクロバブルと酸素マイ

クロバブルでも、その性質が異なります。

(6)負電位特性においては、超高速旋回式で高く、加圧溶解式では、かなり低い

といえます。

(7)生理活性においては、超高速旋回式では活性を示しますが、加圧溶解式で

は不活性を示すことで、両者に明確な相違があります。

(8)ナノバブルについては、その機能性がほとんど明らかになっていないので、マ

イクロバブルと混同しないことが重要です。

(9)「マイクロは安い、ナノは高い」は名言です。この言葉のように高価な「ナノバ

ブル」発生装置と呼ばれる装置については、その価格に見合った機能性を確かめ

ることが重要です。

(10)とくに、「白い泡(白濁泡)には最大限の注意を払ってください」、企業の方も

含めて、あとで後悔する人が多いようです。

マイクロバブルについては、まだまだ解説が必要ですが、ひとまず、このまとめで

区切りとさせていただきます。

J0400621