Kさんとの再会は、東京のホテルグランドパレス(金大中事件が起きたホテル)

で、じつに6年ぶりに実現しました。ジーパンで帽子をかぶられていましたが、やけ

に老け込んでおり、おまけによく見ると顔や手に湿疹ができて、見るからに昔の面

影はなく、目の前には、まるで「別の老人」がいるようでした。

それでも、あのKさんには間違いなく、その再会を互いに喜び合いました。私は、

「あの黒髪で凛としたKさんは、どうなったのか」と思わず尋ねたかったのですが、

それはあまりにも失礼と思い遠慮していました。

代わりに、Kさん自身が、その後のことを語り始め、水中ダイバーは寿命が短いこ

と、体中の湿疹はダイバーのゴムスーツが原因のアレルギーであることも明らかに

されました。

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同時に、マイクロバブルについても非常に関心を示されていました。東京湾をなん

とかしなければならない、サンゴが瀕死の状態にあり、それを救いたい、さらには、

深海魚のシーラカンスを生きたまま日本に運べないか、さすがは名水中カメラマン

といわれただけあって、実践的に物事を観られていると判断しました。

同時に、話を聞きながら、この老け込みと湿疹を、「これは何とかしなければなら

ない」と思っていました。

それで、思い切って、湿疹のことを尋ねると、ゴムアレルギーだというのです。昔、

若い時に、シルクロードの撮影の時にコードを幾重にも首に巻いて移動したときに

は、わずかにしかできなかった湿疹が、歳を重ねるごとにひどくなって治らない状態

が続いているとのことでした。

それで、「藁をもつかむ」気持だったのでしょうか、「マイクロバブルでなんとかなり

ませんか、それを試してみたい」と尋ねられました。

「三重県で真珠養殖をなされているKさんがおられますが、彼の髪の毛は真白で

した。それが、真珠だけでなく自分でもマイクロバブルを使いたいといわれ、お風呂

で使い始めたところ、だんだん白から灰色になりました。これと同じ事例は、千葉の

H先生でも起こりました。もっとも、マイクロバブルで大変素晴らしい真珠が何万個も

できたので、その生産額も大幅アップしました。そのゆとりが髪の毛に影響したの

かもしれません」

こういうとKさんの円らな瞳が輝きはじめました。私も「なんとかしなければ」とます

ます思い始めていましたので、「テスト装置の段階ですが、それでよければ使って

みますか」と尋ねると、かれはとても喜ばれていました。

こうして、Kさんとは「マイクロバブル風呂仲間」になりました。それから、Kさんは、

律儀にも、一定の間隔で、ご自分のマイクロバブル風呂の体験報告をなされてきま

したので、その度に、私とのマイクロバブル風呂談義が展開していくことになりまし

た。

Kさんのマイクロバブル風呂体験記は、これから、いよいよ本番です。

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