昨夜は遅く東京から帰ってきました。数々の成果を得た旅でしたが、そのなかで

最高のものは、開花寸前のリュウゼツランを拝見したことでした。場所は、神奈川

県逗子の小坪海岸でした。リュウゼツランの高さはヒトの高さほどあり、その上に

数mほどの塔のような花の茎が伸びていました。聞くところによると、この開花は40

年ぶりだそうで、とても珍しがられていました。

このリュウゼツランを見ながら、これが手塚治虫の「まんが」のことを思い出しまし

た。それはたしか、「火の鳥」のなかで主人公が、歳をとるのではなく反対に減らし

ていく「定め」を負って、その主人公を世話をする女性が、その場所に長く居つくた

めにリュウゼツランになってしまう話だったと思います。

砂漠の中で主人公が赤ん坊になったときに、そのリュウゼツランがかいがいしく

世話をしていたシーンを思い出しました。

それにしても、数メートルもの花の茎を伸ばすのは、その花粉を遠くに飛ばして子

孫を広めるためでしょうか、その高さには吃驚しました。

このリュウゼツランが生育する畑の持主はHさん、この方を中心にして、マイクロ

バブルでアワビを育て、町おこしをするという強い思い入れに賛同して、それを支

援することにしました。次のリュウゼツランの開花までには、それを実現したいなと

思っていますが、それを見届けるには、私自身も火の鳥の主人公のように、加齢で

はなく減齢、つまり抗加齢(アンチ・エイジング)に挑戦していかねばなりません。マ

イクロバブルで、はたして、それができるのか、とても楽しみな挑戦となりそうです。

Hさんとは、「次は、ちいさなコンクリート水槽で育てたアワビを七輪で焼いて食べら

れるようにしましょう」といって別れました。

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開花を待つリュウゼツラン