昨日は終日、旅の疲れを癒すために、マイクロバブルとともに過ごしました。3日

間の旅で、海苔養殖、アワビ養殖、エネルギー問題、住宅問題における新たな契

機を得ることができました。

今朝は、いつもの緑地公園にいますが、夏らしくなった空の下、涼しい風が吹いて

きてさわやかです。

Kさんと息子のMさんの闘い、第1回戦は、完璧なまでにKさんの勝利となりまし

た。この勝負の分かれ目は、マイクロバブルでアコヤガイの卵巣の筋肉が思いもよ

らず柔らかくなったことでした。小刀で切りやすく、核を入れやすかったのです。その

道、数十年のベテランで第1級の奥さんであったからこそ見出せたことでした。

そして、マイクロバブルで筋肉が柔らかくなる、これは、その後に非常に重要とな

る命題ともなりました。たとえば、筋肉を酷使するとすぐに硬くなり、場合によっては

痛みも発生します。短期間に、その回復を実現しなければならないスポーツ選手に

とっては、この回復がとても重要で、アイシングやマッサージが入念に繰り返されま

す。しかし、それでも疲れはたまりますので、プロ野球では、7月、8月になると投手

が疲れてくるので打者有利になるといわれています。

すぐに第2回戦が始まりました。今度は、挿核後のアコヤガイにマイクロバブルを

与えるかどうかで意見が真っ二つに分かれました。もちろん、Kさんは、無言でマイ

クロバブルを与える側で、Mさんは、それに強硬に反対しました。今度は、奥さんも

息子の阪神ファンの方を心の中で応援していました。なぜなら、真珠養殖が始まっ

て100年になりますが、挿核後に、マイクロバブルを与えて、つまり、アコヤガイを元

気にさせる話など、誰もそれを実行した人はおらず、聞いたこともない奇想天外の

話だったからです。しかも、せっかく入れた核を吐き出してしまえば、それまでの苦

労が水の泡として消えてしまうからでした。

それでも、Kさん(巨人)は、その強硬な反対や強い心配に少しもひるむことはあ

りませんでした。まるでV9を達成した川上監督のように寡黙にマイクロバブルを与

え続けたのです。それは、周りから見れば、マイクロバブルにとりつかれたとでもい

える姿でした。

この手術後の3週間を「養生」といいますが、通常の養生ではなく、マイクロバブル

養生がKさんの強い意思のもとに実行されたのです。このとき、Kさんに、特別の成

算があったわけではありません。おそらく、マイクロバブルを与えたときのアコヤガ

イの反応を見て、「もしかしたら、いけるかもしれない」、このような直感が過ったの

ではないかと思われますが、これは、マイクロバブルと、とことん付き合ってみると

ようやく理解できることです。

与える状況は異なりましたが、私の口癖も「やはり、マイクロバブルを与えるしか

ありませんね」であり、「マイクロバブルで何かが起こるかもしれない、マイクロバブ

ルを信じてみよう、マイクロバブルに賭けてみよう」、このような気持ちが起こるかど

うかの問題でもありました。

Kさんは、この理解と認識において、ある線を越えることができた方であり、同業

者でも、この問題を越えられない方がほとんどでした。また、この問題について、

「少しの数でもよいから試してみたらどうか」といったこともありましたが、それを実

現する方はほとんどいませんでした。

マイクロバブルの事情に合わせて、マイクロバブル技術を発展させる、これができ

るかどうかで、その成否が大きく分かれる、このKさんの問題は、その典型のひと

つといえますが、これは、他の事例においてもいえることであり、「マイクロバブルの

事情」に合わせるのではなく、いわば、ご自分の事情に合わせてマイクロバブルを

適用するあまり、すぐにあえなく失敗する事例も少なくありません。ましてや、効能

をただしく確かめずに、「マイクロバブル」や「ナノバブル」といいさえすれば、なんと

かなるという方式の技術や商品が巷にはいくつもありますが、それらには、「くれぐ

れも、ご用心」といわせていただきます。

さて、第2回戦の結末がどうなったか、気になるところですが、今回も巨人ファン

(K)が完全な勝利を修めました。なぜなら、脱核率が急減したからでした。マイクロ

バブルを与えて元気にすると、アコヤガイが暴れて核を吐き出すようになるという

心配は杞憂に終わりました。むしろ、心配をよそに、その脱核率が急減し(実際に

は、従来の4分の1程度に急減)、抜群のマイクロバブル効果が現われたのでした。

それは、何も語らないKさんですが、彼の表情には、長年の仕事で培った勘と勝

負を行ったことに対する満足感と誇りが現われていました。当然のことながら、それ

は父親の威厳としても光彩を放っていました。息子に対しては、「これからも巨人は

勝ち続けるのだ!」というメッセージになったことはいうまでもありません。

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