8月8日から6日間、会津若松、福島、仙台、鶴岡と、東北地方の旅をしていまし

た。

この旅には、いくつかの目的があり、それらの達成をめざしました。

その第1は、日本混相流学会についてです。今回も、二日目のマイクロ・ナノバブ

ル技術セッション、三日目のリエゾンセッションにおいては年会参加者の半数程度

が集まるという大変な盛況ぶりでした。これは、岡山、東京、金沢、札幌と続いた年

会において、ほぼ同じような現象として起こりました。その現象とは、会場に立ち見

席ができ、非会員の方が多数出席され、討論が盛り上がることでした。

これは、本学会において、マイクロバブル技術に関する研究が受容され、発展す

る過程を如実に示すものでした。こうして、本学会においてマイクロバブル技術の

研究が花開いていったことは、とても大切なことでした。マイクロバブルには優れた

物理化学性があり、さらには多様な機能も見出されてきましたので、それらが、大

学や企業の研究者における重要な研究課題へと発展していくことになったのです。

この背後には、3回の大型シンポジウムや講習会、フォーラムをなど開催しながら、

マイクロバブル技術の普及を試みてきた活動もありました。今後は、ますます、この

流れが発展していくと思われます。

第2は、マイクロバブルが大衆レベルで、どのように浸透しているのか、それを直

接確かめるのことでした。直接的には、㈱ナノプラネットから、風呂用装置B1が7

月15日に発売開始され、その反応を確かめることでした。仙台のみなさんのご協力も

あり、本装置は、まず最初に美容師さんたちに広がることになりました。

ご承知のように、美容師さんの仕事は楽ではありません。私の姉の3人はいずれ

も美容師をしていましたので、幼いころから、その仕事ぶりや美容室の様子を観察

していました。

そこでは、髪の毛を、洗浄・カットし、パーマをかけるという技術を競い合い、着付

けを行い、写真を撮るということまで行う作業もあります。お客さんを満足させ、信

頼を勝ち得て、また来客していただかなければ商売になりませんので、美容の技術

や美容師さんの人柄、そして健康が丸ごと問われることになります。

こうして美容師さんにとっては、日々が、その戦い、それこそ、まともに食事をとる

時間さえなくなってしまうのです。毎日、何十人の人々の髪の毛をごしごしと洗い、

髪の毛を切って、パーマをかける、その間はほとんど立ちっぱなしです。

手を傷つけ、腰を悪くし、足がむくんで膝が悪くなる、若い時には、それでもなんと

かやっていけるのですが、徐々に歳を重ねるごとに、それを続けることも難しくなっ

ていきます。忙しいことはよいことなのですが、その忙しさが美容師さんの健康を

脅かすようになることも否定できないのです。

その美容師さんたちに、マイクロバブルの入浴体験を聞きました。

「身体が温かく軽くなった」

「どんどん、仕事ができる。疲れがたまらなくなった」

「1日の疲れがすぐにとれる」

「仕事にやる気がでてきた」

これらは、美容師さんの健康を基本から支えているようで、今後の広がりが期待

されました。

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