朝早くから実験準備を行い、「湯ったりーな昼神」のマイクロバブル露天風呂での

実験が始まりました。

 最初は、昨日計測した血流実験を再度行うことにしました。マイクロバブルの有

無による比較実験でしたが、その優位性は明らかでした。身体で体験してきたこと

を、血流という科学的データで裏付けることができそうです。

 私にとっては、4月以来のマイクロバブル温泉入浴でしたので、「岩に沁み入る蝉

の声」ではなく、「肌に沁み入るマイクロバブル温泉水」を、まず実感しました。

 それから、静かに目を閉じると、身体中から、いつもの「ここちよさ」が湧いてくるよ

うに感じられ、思わず、うっとりしました。

 数分して、肩に手をやると、うそのように柔らかくなり、「やはり、そうか」と思いま

した。次は、足の筋です。いつもだと、ここは痛みが出ているので、そこを押さえる

と、その痛みを覚えます。

 そこで、この痛みは消えているだろうと予測しましたが、実際は、少し痛みが残っ

ていました。そんなはずはないと反芻したのですが、そういえば、昨日は東京でか

なりハードに歩いたことを思い出しました。この痛みの残りは、東京での歩きのため

かと納得しながら、しばらくして、同じところを押さえると、今度は、その痛みもなく

なっていました。

 同じ温泉でも、マイクロバブルなしの状態では決して、この痛みは消えません。

それが、簡単に消えるのですから、真に不思議な話です。

 お湯に浸かってうっとりしていると、少し年配の方が隣にやってきました。どちらで

すかと聞くと、隣の町だそうで、朝早くから、がんばって仕事をしてきたことで心臓を

悪くしたとおっしゃられていました。この温泉がとてもよいらしく、月に1、2回の割合

で、このマイクロバブル入浴に来られるそうです。マイクロバブル入浴について、風

呂談義が進み、最後には、この装置を自宅で使いたいのだけど、そのような商品

はないのかと尋ねられました。

 「ありますよ」とカタログを渡しておきましたが、このような方は、マイクロバブル入

浴の効果をより身近に感じることができたのではないかと思いました。

 阿智村は、午後になって晴れ、さわやかな夏の終わりの香りがします。昼からは、

もっとドラマが起こるとよいですね。

 
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