「あなたの目標は何ですか?」

と尋ねられたときに、私は、次のように返事をすることにしてい

ます。

「マイクロバブル社会を実現することです」

「マイクロバブル社会」とは、聞きなれない用語です。これを

少し解説させていただきますと、それは、「マイクロバブル技術

が人々の『いのち』と『くらし』に役立つことを可能とする社会」

のことをいいます。

新しい技術が社会に浸透し、さも当たり前のように利用さ

れ、人々に役立つことで社会の進歩が実現される、これは、と

てもすばらしいことで、そのような「技術の社会化」に遭遇する

ことができたことには、大変な幸運が含まれているといえま

す。

最近、このような幸運に恵まれる能力のことを「セレンディ

ピティ」という言葉で表現されるようですが、私とマイクロバブ

ルの出会いは、この「おかげ」かと思っています。

そのすべては、1995年にマイクロバブル発生装置が完成し

たことから始まりました。技術の始まりは、その「機械」や「装

置」の開発にあります。そして、その「モノづくり」が開始された

のです。

マイクロバブル発生装置が世の中に広く紹介されたのが、

1999年6月27日の「NHKニュース7」の報道でした。

以来13年余が経過し、マイクロバブル技術も日本社会に徐

々に広まってきました。その様を観ていると、乾いた砂に水が

染み透るがごときのようです。これからも、その浸透がますま

す広く、そして深く進むことでしょう。

それは、前述のマイクロバブル社会の形成に本質的に接近

することを意味します。

これから、その本質的な現象について、その具体的な事例

を紹介させていただきながら、その解説を試みることにしま

す。もちろん、それらは、この夏の旅において発生した数々の

できごととも関係しているように思われます。

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