本日から、マイクロバブル社会の形成の「第二部」に入りま

す。

 その主題は、「マイクロバブルによる植物活性」についてで

す。

 昨今のマスコミにおいて、食物や植物に、有害物質が混入

されていたことが連日のように報道されています。本当に「怖

い世の中」になりつつあります。

 数年前の北海道大学の調査によれば、新入生の約8割が何

らかのアレルギー体質を示していたとのことで、それを聞いた

北海道財界の幹部は、「100年後に人類は自ら滅んでしまう」

のではないかとおっしゃられていました。

 さて、その連日の報道において気になることは、その有害物

質が「人体の健康を阻害する量ではなく、問題はない」といつ

も説明されていることです。どこかの大臣は、「じたばたするほ

どの量ではない」という趣旨のことをいって、「じたばた辞任」を

してしまいました。

 これは、その混入量が多い、少ないで片づけられない問題

を有しています。それが多ければ、たちまち健康を損なうので

大問題になりますが、それが少なければ問題はないとは決し

ていえないことをよく理解しておく必要があります。

 アメリカにレイチェル・カーソンという著名な水産生物学者が

おられました。彼女は、アラスカで鳥や魚の体内に含まれる有

害物質(重金属など)が異常に高いことを見出し、驚きました。

アラスカには存在しないはずの有害物質が、それらの動植物

の体内に含まれていたからでした。

 そのことを彼女は、「沈黙の春」という著作のなかで告発し、

世の中に訴えました。この反響は大きく、時の大統領さえ関心

を示しますが、同時に、アメリカの化学系企業からは猛烈な攻

撃を受けることにもなりました。

 彼女のすばらしさは、それらの攻撃に決してひるむことなく、

敢然と立ち向かうなかで自らの仕事を確立していったことでし

た。しかし、その彼女も、最後には癌で亡くなってしまいまし

た。

 この彼女の仕事から学ぶ最大の問題のひとつが「生物濃

縮」です。

 これは、有害化学物質や重金属などが生物の体内に蓄積

されると、それが分解されずに濃縮されて残ってしまう現象の

ことをいいます。わずかな量でも、それが身体の部位に徐々

に蓄積され、最後には身体的な障害を起こすまで至るように

なっていくのです。

 J0122859