出前授業が終わり、村役場で保健士さん二人と民生課長さんらを囲んで懇

談会が開催されました。 保健士さんのお仕事を紹介していただこうと質問す

ると、村民のみなさんの医療介護、健康管理、健康づくりなどに関するもろもろ

の手助けや支援を行うことだそうでした。また、民生課は、それらの行政支援

を行うところです。

この懇談会が開催されるころには、私たちのメンバーも全国から続々と集ま

り、総勢9名が勢ぞろいしていました。

懇談では、まず阿智村の医療・介護の状況やその財政問題についての説明

を受けました。このなかで、さまざまな努力にもかかわらず、徐々に医療費負

担の増加や介護認定における重度認定者の増加が進行している問題が示さ

れました。これは村にとっては小さくない問題であり、今後は、村民の健康診

断の検診率を向上させるとともに、病気の予防にも力を入れることの重要性が

示されました。

これらの現状の問題点を踏まえ、「湯ったりーな昼神」などのマイクロバブル

風呂で実現されている健康改善や水中健康運動の発展の重要性が議論され

ました。また、それらにI先生をはじめとして地元石のみなさんにも協力してい

ただくことの重要性も強調されました。さらに、最終的な目標である村の医療

費負担の削減をいかに実現していくかについても議論が展開し、そのために、

積極的な健康づくりの重要性が指摘されました。

この討議には、地元開発公社のM理事長も参加され、健康温泉づくり、温泉

医療旅行プランづくり、長期滞在型旅行プランなどに関して、T高専のK先生

(都市計画)との意欲的な「やり取り」がなされたことも注目されました。

こうして、阿智村の健康・医療に関する現状把握が可能となったことで、その

打開策を考える上で重要な糸口を得ることができました。

さて、この問題に、いかに切り込むか、知恵と工夫の出しどころといえます。

そのヒントは、元気高齢者づくりにおいて、すでに成果を出しつつあるマイクロ

バブル風呂にあり、その一層の究明が重要といえます。

私たちの高専連携グループとブレイクスルー技術研究所は、この問題に今

後も真正面から取り組んでいくつもりです。


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