今回の訪問では、昼神温泉も最後の日を迎え、朝早くからマイクロバブル温泉に

つかり、旅の締めくくりをしようとしていました。

 入浴すると、相変わらず、すぐに「ここちよさ」が生まれてきて、今朝も非常に良い

気分になりました。おまけに、今朝は雲ひとつない快晴の暖かい阿智村の朝です。

気分爽快とは、このことをいうのでしょうか、中からと外からの二重の「ここちよさ」を

感じていました。
 
 すると、昨日熱烈な温泉談義を交わしたTさんが、またひょっこり笑顔で現われま

した。そこで、また、また、その温泉談義が弾みました。

 
「先生、やはりおられましたか、そうではないかと思って、先生に会いたくなって、

やってきました」


 この時点では、私がマイクロバブルの開発者であり、山口県から来たことはいわ

ざるを得なくなってしまって、その点においても、Tさんからは感謝の言葉をいただき

ました。それを聞いて、私も開発者冥利に尽きる喜びを味わいました。

 「そうですか、わざわざ、ありがとうございます。また会えてよかったですね。それ

に今朝は絶好の日和ですね」

 「そうです。よい日ですね。昨日は、あれから帰って家内とも、このマイクロバブル

風呂についていろいろな話をしました。じつは家内も、この風呂に入り始めてから調

子がよくなり、とても感謝していますし、それに、この装置を作った先生が来ていて、

その方と話をしたというととても喜んでいました。それで、今日は帰られるといって

いたので、この時間帯だと先生がいるのではないかと思ってきてみたら、案の定、

先生がいるではありませんか、とにかく吃驚するやら、嬉しいやらで、来たかいがあ

りました」

 「ありがとうございます。ところでお名前を聞いていませんでしたが、お聞かせ願え

ますか。今度、現地で講演会をするときに案内を差上げますので、よろしくお願い

いたします」

 
「はい、私はMと申します。開発公社の水上さんから紹介を受けましたが、かれと

長年親しくしています」
 

 じつは、これまでTさんと呼ばせていただきましたが、それは湯治客のTを頭文字

にして呼ばせていただいただけですので、ここで「Mさん」に変更させていただきま

す。
 

 「そうですか、それでは、水上さんに連絡すれば、Mさんに伝わりますね。これか

ら案内を出すときに水上さんにお願いすることにします。講演会の折にはぜひおい

でください」

 こうしてMさんとは、マイクロバブル温泉水の効果について、しばらくの談義を行

いました。

 私としては、阿智村を発つ朝にとてもよい巡り合いをしたことになりました。このと

き、女湯の方では、「昨日今日とマイクロバブルの開発者が来られている」という会

話で持ちきりになっていたそうです。これもうれしいことでした。

 こうして、今回の湯ったりーな昼神マイクロバブル温泉体験も、大変実り多いもの

となりました。おかげで、私の体調もすこぶる改善し、感謝しながら阿智村を発つこ

とができました。

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