クリスマスプレゼントといえば、発明王エジソンのことを思い出します。かれが電

球を発明した頃の話です。そのフィラメントに何を用いたらよいかで、さまざまな材

料を適用し、最後に、そばにあった日本の扇子の竹を用いて満足したという逸話が

残されています。しかし、電球は発明したものの、電線も、電気会社もないころです

から、その電球を普及することができませんでした。そこで、エジソンは一計を案

じ、友人たちにクリスマスカードを出しました。クリスマスイブに素敵なプレゼントを

贈呈するから自分の会社の前まできてくださいという案内のカードでした。そこでプ

レゼントをいただけると思い、大勢の友人たちが集まりました。

 その前でエジソンは、その方々へのプレゼントとして、電球で美しく飾ったイルミ

ネーションを見せたのでした。みなさんは、その美しさに見惚れて、「電球とは、こん

なにきれいなものなのか」という認識を新たにしました。ランプよりも電球の方がよ

いという新たな理解をし始めたのでした。

 このプレゼント作戦は大成功し、それが電球を普及させる契機になったそうで、今

から思えば、とても素敵なプレゼントであったといえます。

 さて、私も読者のみなさんに、エジソンにはとてもかないませんが、素敵なプレゼ

ントを差上げることにしましょう。それは、泣く泣く自分でクリスマスの翌朝に買いに

行った50円のケーキとはかなり異なるものになるはずです。

 そこで例によって,同業二人のK君に登場していただきましょう。

 
K:エジソンのクリスマスプレゼントの話は素敵ですね。それに負けないプレゼント

となると、それは大変なことです。大丈夫でしょうか?

 
M:それは最初から無理な話です。逆立ちをしても難しいので、最初に断っておき

ます。エジソンさんは、それで電球をアメリカ社会に広める契機をつくったのですか

ら、とてもそこまでは行きそうにありません。

 
K:それは、そうですよね。それでは、謙虚に行きましょうか。最初は、もみじ饅頭

の話がよいと思います。これは、大きな話ではありませんが、私としては、それを食

べることもできたので、「よい話」だと思っています。まずは、ここから。

 
M:なんとなく自信と実感がこもっていますね。じつは、2年前に、広島の宮島にあ

る「岩村もみじ屋」の亭主が尋ねて来られてきたことがありました。地元では有名な

老舗の「もみじ饅頭」屋の亭主でした。かれは、こういいました。

 「私は、長年『もみじ饅頭づくり』に拘ってきました。小豆は、値段は高いのです

が、北海道産のものを使い続けています。マイクロバブルの話を聞いて、この饅頭

づくりに役立つのではないかと思ってやってきました」

 かれは、とても真剣な顔で、もみじ饅頭づくりについて説明を始めました。私も、か

れの表情を見ながら、その話を興味深く聞きました。

 
K:なるほど、それは、長年続いてきた伝統の「もみじ饅頭づくり」と新技術のマイ

クロバブルがドッキングできるかどうか、それが開始された瞬間だったのですね。

 
M:その通りです。もみじ饅頭は食べたことはあっても、それをどうつくるかについ

てはまったく知らない素人でした。その亭主はとつとつと語り始めました。


J0430855