ホジュンの試練は、水汲み、そして薬草取りへと仕事が進むにつれて

増していきました。まず、最初は、薬草取りのよからぬ先輩達から、こと

ごとく意地悪をされます。先輩たちにとって、ホジュンはライバルであり、

先を越してもらいたくない相手だったのです。ですから、嘘の薬草を教え

られ、薬草のない山へ薬草を取りに行けとまでいわれます。これらの失

敗に耐えながら、ホジュンは徐々に賢くなっていきます。

 また、誰もいない山中で、ふしぎな旅人に出会います。そして、この旅

人が彼の医学の師匠の一人になるという幸運にも恵まれます。意地悪

や悪行に苦しめながらもそれに耐えて修行を重ね、ますます医学の勉

強を重ねていきます。

 この段階で強靭な体力と精神力の両方においてすさまじい鍛錬がな

されます。ここで、ホジュンの強靭な精神力のルーツの一つが形成さ

れていきます。

 しかし、その前に立ちはだかったのが、ユ医師の息子のドジでした。

ドジは、名医の父親から直に医術を実践的に教えられていますので、

その腕は相当なものでした。ところが、この親にして「品位に劣る」とい

われてしまいますが、それは、母親の品位を受け継いだものでした。

 そして、ホジュンは、このドジと、「医師」としての熾烈な戦いを繰り広

げていきます。最初は、経験において圧倒的に豊富なドジが当然のこ

とながらホジュンを負かしていきます。しかし、それは、すでに治療法

が確立されている問題においてのみであり、それ以外では、両者とも

同じ立場にいました。

 ユ医師のところに政府高官の妻の病気を治していただきたいという

要請がきます。ユ医師は、ドジではなくホジュンをその治療に派遣さ

せます。ホジュンを自立させるために、彼を指名したのですが、本人

は、自信がなくて、「はたして病気を治せるだろうか」と心配になります。

しかし、それでもユ医師は黙って、「行って治してこい」と派遣させま

す。ところが、派遣された政府高官は、「弟子をよこした」と不満で、ホ

ジュンを追い返そうとします。ここで、この政府高官とホジュンの激し

いやり取りが始まります。

 ホジュンもさすがに一歩も後退せず、ユ医師の代わりを努めようとし

ます。

 さて、新しい方法を適用する時に、それが成功するかどうか、だれ

もが心配となります。医師であれば相手があることですので、なおさ

らのことになります。

 マイクロバブルも同じで、優れた性質を持ちながらも、その適用を

誤ると失敗を繰り返すことになります。実践的な意味も含めて、医師

の患者への接し方、薬の適用に仕方によって、それが改善に結び

付くかどうかについて、未解明の問題が少なくありません。これが

簡単には普及しない技術の奥底にある深い問題があるのです。

 本当の医者になるための実践力、これが試されたのでした。

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