最初に紹介させていただいたのは、マイクロバブル発生装置の「ブレイクスルー」

です。拙著『マイクロバブルのすべて』のなかで、装置開発について、次のように述

べています(267p)。

「さて、このような『お墨付き』を得ても、装置開発の挑戦を止めるわけにはいかな

い。なぜなら、マイクロバブルマイクロバブル技術の核心は、その装置にあり、それ

を不断に改良して進化させることが、その開発当事者に与えられた使命と冥利で

あるからである」

私が尊敬するK先生から、その拙著のご感想をいただいたとき、先生は、この部

分を引用され、「その通りだ」、「この気持ちが大切ですよ!」という共感を寄せてい

ただいたことがありました。

そのとき、私も、そのご寄稿に感謝し、「これからも不断の努力をさせていただき

ます」と返事をさせていただきました。

この返事の重みを噛みしめ、その後も、装置開発に関する挑戦をさせていただい

ており、その成果も出始めています。その結果については、機会を得て発表させて

いただく予定です。

また、おかげで、この間もマイクロバブル発生装置の知財化が進み、世界32カ国

の特許を取得させていただきました。しかし、この装置を販売する際に、その

を価格に上乗せすることをしませんでした。そして低価格化することで、どなたにも

より広く使用できるようにしました。全国の企業から、毎日のように問い合わせや

購入希望が寄せられていますが、その数はトータルで1000社近くにもなっている

ようです。

これらを踏まえますと、やはり、「装置のブレイクスルー」が起きつつあるといえる

のではないかと思います。今後も、不断の装置開発によって、このブレイクスルーを

より確実なものにしていきたいと思っています。


第2は「阿智村ブレイクスルー」です。南信州の人口6500人の小さな村で起こって

いる「ブレイクスルー」です。具体的に、その内容を列挙してみましょう。

 ①村長の髪の毛が生え始めた。

これは、とても象徴的な出来事です。頭の上部には、髪の毛がまったくなかったの

ですが、その逆が起こったのです。同時に、村民のみなさんが喜んだのは、この髪

の毛だけでなく、岡庭村長自身の健康が回復されたことです。「村長が元気になっ

た」、これが村人の喜びの声として、幾重にも広がっていったことが特筆されること

だったのです。

これこそ、人望の広がりだったのです。この村長の元気回復にマイクロバブルが

貢献したことは、村長自身によって明らかにされていますが、それは、村長自身の

「ブレイクスルー」でした。そして、そのブレイクスルーが、村人に影響を与え、その

輪が広がっていきました。

  なお、髪の毛が再生するということは、男性ホルモンと女性ホルモンのバランス

が村長の体内で変化していったことを意味します。

  これは、非常に重要な問題の解明の糸口であると思っています。ここには、岡庭

村長自身が体現されている姿があり、そこに注目する必要があります。

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