K:本ブログも300回を迎えたそうで、おめでとうございます。毎回、よく続いていま

すね。おかげで、毎日楽しく読ませていただいております。私の場合、昼休みに弁

当を食べながら、このブログを読むのが習慣になってしまいました。楽しいランチタ

イム、この時間帯はとても充実しています。

 M:ありがとうございます。毎日、熱心に読んでいただく方がいて、その方々のこと

を考えると、「書かないわけにはいかない」という気持ちも湧いてきて、なんとか、毎

日ブログ更新をすることができています。

 K:それにしても、300回となると、これは大変な数ですね。とんでもないことがなさ

れているという気がします。

 M:「継続は力なり」という言葉がありますが、執筆した文字数は約60万字になり

ますので、ざっと本3冊分を書いたことになります。本音をいいますと、粘って、粘っ

て、執筆していますが、次は何を書こうかと思考することが習慣になってしまいまし

た。おかげで、楽しい精神生活を過ごせるようになりました。これも私のスタイルの

ひとつとなりつつありますが、やはり実践をしてみないとわからないことが随分あり

ますね。

 K:それは、たとえばどんなことですか?

 M:まず、書くことに恐怖を覚えることがなくなりました。以前は、書くこと、そのも

のが「大変なこと」と考えていましたので、拙著『マイクロバブルのすべて(日本実業

出版社)』を執筆する時は、なかなか書けなくて苦労しました。

 やはり、その時は「未熟だった」のだと思います。それから、最初のころは、書くネ

タがなくなったらどうしようかと少し不安もあったのですが、そうではなく、「何を書く

か」を考え続けることが大切であることを理解させていただきました。

 K:しかし、その『マイクロバブルのすべて』が、社会的には転機になったともいえ

ますね。それに続いて、本ブログが出てきて、さらに社会的普及に寄与したといえ

ますね。これを、ホップ、ステップに例えるとしますと、次はジャンプということになり

ますね。

 M:そのホップ、ステップの問題は、あるていど、それに近い状況がつくれたのか

なと思っています。ブログが好調なせいもあり、拙著の『マイクロバブルのすべて』

がよく読まれているようです。そのことは、たとえば、アマゾンの売り上げランキン

グをみるとよくわかるのですが、週明けになるとかならず、高ランキングを示すこと

に現われています。

 具体的には、化学工学の分野で、そのランキングにおいて1~2位、科学読み物

の分野で、20~数十位を占めるほどで、みなさまの関心が持続していることに深く

感謝しています。次のジャンプ問題については、少し考えないといけませんね。

 K:いったい、300回も続いた原動力は、どこにあったのでしょうか?

 M:原動力といっても、特別のものはありません。大きな問題としては、マイクロバ

ブル技術を日本社会に広め、「マイクロバブル社会」の基盤形成を行うという目標

を持っていることがあります。しかし、実際には、「もう少し続けよう」、「明日の分を

書こう」という気持ちで一歩、一歩進んでいるだけのことでもあります。その気分

は、かつて観たアメリカの映画で「フォーレスト・ガンプ」というのがありましたが、こ

のなかでガンプは、アメリカ全土を走り続けます。このとき、ガンプは、「ここまで来

たのだから、もう少し走ろう。西の端まで来たのだから、東まで行こう!」と語ります

が、これとよく似た心境ですね。

 K:300回まで来たので、次は、400、500回と、一歩、一歩、続いてというのです

ね。これこそ、一番力強いことですよね。

 M:それが可能であるのは、マイクロバブルが本当に優れた物質であることにあ

ると思います。

 K:よく、そのように口癖のようにいわれますが、それを見出したこも重要な意味を

持つのではないでしょうか。マイクロバブルだけでは、なんとなくしっくりいかない、

納得できないのですが。

 M:それは、やはり、マイクロバブルそのものを真正面から研究しているかどう

か、その問題が深く関与していると思います。それこそ、年中、寝ても覚めても毎日

マイクロバブルのことを考え続けているのですから、その考えている主体のことは、

どうでもよくなり、こんなときにマイクロバブルはどう応えるか、どう反応を示すのか

が問題になります。「おそらく、こうではないか、こうなるはずだ!」と考えていた仮

説が、その通りになると、「やはり、そうか」、「なるほど、マイクロバブルはすばらし

い、すごいやつだ!」と膝を叩いてしまうのです。

 K:まるで、マイクロバブルは「生き物」のようですね。

 M:実際には、無機物ですが、そのように有機物のように見えてなんとなく親近感

を覚えるといいますか、他人事ではないような気分になってしまいますので、ふしぎ

に思っています。それだけ、思い入れが強いからでしょうか、その行きすぎでマイナ

スの効果が出ないように気をつけています。

 K:さて、世の中は、世界同時不況で、それが日本社会にも直接、その影響が出

てきました。一部の学者の意見では、最も大変な影響を受けるのが日本であるとい

うのもあります。自動車会社、電気製品会社などが大幅の赤字転落、解雇問題な

ど、いよいよ深刻な状況に陥りつつありますね。こうなったら、ブレイクスルー技術

の開発が求められる、その「出番の時代」が来ているように思います。

 M:海の向こうのアメリカでは、新大統領の登場とともに、「グリーン・ニューディー

ル」という、環境と経済を結びつける大事業の概念が浮上してきました。この実現

にも、ブレイクスルー技術の貢献が小さくないのではないかと思っています。

 K:やはり、そのように考えられていますか。そのブレイクスルー技術のことをいき

なり考えるといっても、すぐに可能になるということにはなりませんよね。私は、ブレ

イクスルー技術へと発展する可能性がある「マイクロバブル技術」を先行して検討

してきたことが「非常に重要な何か」を有しているのではないかと思っていますが、

いかがですか?

 M:その視点が非常に重要といえます。ブレイクスルーが、何もないところから偶

発的に発生することはありません。ブレイクスルーの段階に至る準備過程がない

と、それは起こらない、これは明白なことです。その準備過程があるかどうか、これ

がある意味で決定的な重要性を持っているといえます。この観点から考えますと、

「マイクロバブル」は、非常に頼もしい「存在」といえますね。

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