K:ストレスとは,「毎日の生活において,不安や心配を感じる,苦しく辛い思いと

なる」ことですか.苦しくて辛い思いで,みなさんが過ごされているのだと思いま

す.周りを見渡せばストレス,私もストレスが多く,たしかに,ストレス社会が蔓

延していますね.

 M:子供のころは,みな貧乏で,小学校に持ってくる弁当は麦飯に梅干し,タクワ

ンが2切れで十分でした.高度成長期には,日清のチキンラーメンに感激しました.

貧乏でも,食べるものに恵まれなくても,そんなにストレスを覚えることはありません

でした.やはり,現在は,起こっていることが本質的に異なるようです.ある国民的

作家は,今起きている世界同時不況の深刻な事態は,3年や5年で回復するような

ものではない,自分の直感で洞察すれば,その回復には50年もかかると述べられ

ていました.

 K:わが国は世界一長寿の国でありながら,自殺者においても世界第二位の国で

す.これは生きていても,苦しい思いをしながら自殺にまで追い込まれる人が多い

ということを示しています.

 M:この度発表されたGDP(国民総生産)がマイナス12.7%という大変な数字にも

現われていますが,これは,それだけ国民のみなさんが利益を失ったということで

すから,その規模の大きさを考えますと,その作家の指摘している「失われる50年」

は真実に近い状態かもしれません.この作家の小説を学生時代によく読み,大い

に励まされました.「時代を捉える」ことに敏感で,「鈍感力」の持ち主とはちがうよ

うです.

 K:いきなり,仕事を奪われ,住むところもなくなるわけですから,強奪,そのもの

が,この社会のいたるところで起きています.これは,最強ストレス,そのものです.

これによって,身も心も凍るほどに,苦しく辛くなっていくのですから,このような状

況が続けば,10年,20年経っても,いや50年たっても本当に回復することはできな

い,そのように思うことも自然なことと思います.

 M:今,「身も心も凍る」といわれました.安保徹さんが,先述の著書で指摘され

ていることで,ストレスによってもたらされる身体的な「低体温」問題が注目されま

す.かれが最も強調することは,この低体温化が身体の血行障害によってもたら

され,それが,「老化やガン,生活習慣病」と深く結び付いているいうことです.

 K:私も,ある著名な医者から,すべての病気は,身体が冷えるところからきてい

るので,まずは身体を温め,低体温を防ぐことが病気の予防になると聞いたことが

あります.身体を温かくすることが大切ですね.寒いところに住んでいますので,そ

のことは実感できます.

 M:身体を温かくするということに関しては,マイクロバブルの風呂に入るのが一

番です.まず,みなさんが最初にいわれることが,風呂あがりのポカポカで,それが

長く続くことを強調されます.それから,夜に寝床に入っても,身体が温かく,ぐっす

り眠れる,寝起きがさわやかで身体が軽いといわれます.逆に,身体が冷えて低体

温のままですと,不快感が持続し,寒くていつまでも眠れずに,寝起きも悪く,起き

たときに身体を重く感じますので,これらは大変な違いといえます.昨夜は,珍しく

朝の3時頃まで仕事をしていましたので,これはやばいと思って,それから,マイク

ロバブル風呂にゆっくり入って寝ました.寝起きがよく,朝方まで仕事をしていた疲

れを感じません.やはり,マイクロバブルの効果なのですね.感謝しています.

 K:そのことは,私も何度も実感していますので,自信をもっていうことができます.

自慢ではありませんが,人間ドックで何項目も引っかかる私でしたが,マイクロバブ

ルの風呂に入り始めてから,それがまったくなくなり,すべてAの評価になり,自分

でも吃驚しました.それからは,身体の調子が悪くなると,一日に何度もマイクロバ

ブル風呂に入るようになりました.とくに,今は大変寒いので寝る前の入浴は欠か

せません.

 M:それ以上に,すばらしいのが昼神温泉のマイクロバブル風呂です.この風呂

に約1ヶ月毎に1年間入り続け,その「違い」を見分けることができるようになりまし

た.それは,同じ昼神温泉水において,マイクロバブルがある場合とない場合での

比較から始めました.これは割とはやく見わけがつきました.マイクロバブルがない

場合には,すぐに風呂から出たくなってしまいます.その入浴時間はせいぜ

い,4,5分です.これには,風呂温度が41℃に調整されていることも影響していま

すが,ほとんどの方がゆっくり風呂に入ることができない温度にもなっていることが

影響しています.これは,多くの湯治客のみなさんについて調査をした結果でもあり

ます.ゆっくり温泉につかって疲れをいやしてくださいといわれても,それが実現で

きないということについては,いつも不可解さを感じています.

 K:その通りですね.私も何度か試しましたが,長くて5分しか入りませんね.

 M:ところが,マイクロバブル風呂ですと,いつまでも長く入っていることができる,

ここに大きな違いがあるということに気が付きました.なぜ,長く入ることができるの

か,これについても明確な理由が判明しました.それは,「気持ちがよい」,「ここち

よい」と感じることができたからでした.この「ここちよさ」,これが重要な「効果」とし

て認められるようになったのです.

 K:たしかにそうですね.私も,そうそう頻繁には入れませんので,いつも長く入ろ

うと思いますが,それは,気持ちがよいからで,ここに,マイクロバブル入浴法の秘

密があるように思います.

                                              (つづく)


 
J0383236