名古屋名鉄センターから13時30分発の飯田行き高速バスに乗り込み,阿智村に

向かいました.天候は晴れ,意外と温かく,南信州の山々の冠雪は少ないようでし

た.

 15時過ぎに阿智村駒場の停留所に降り,別便で阿智村に向かっていたNTTのM

さんらと合流し,車で鶴巻荘に連れて行っていただきました.

 宿舎について,さっそく,Mさんから,とてもおかしな,しかし有意義な実験ビデオ

を見せていただきました.もちろん,マイクロバブルを用いた,一見,奇想天外な実

験でしたが,その結果には重要な何かが隠されているように思いました.

 それから,待ちに待った「湯ったりーな昼神」のマイクロバブル風呂に向かいまし

た.2月ですから,大変寒いのではないかと予想していましたが,意外と温かく,そ

の割には露天風呂の温度も高くなく,入りやすい状況がつくられていました.

 やはり,マイクロバブルの効果はすばらしく,マイクロバブルが当てた背中がすぐ

に少し痒くなりました.これは血行促進がなされた結果であり,その後は,例の「こ

こちよさ」が,とくに温泉水に浸かっている足の方から生み出されくることを確認しま

した.約3ケ月ぶりですので,この「ここちよさ」に出会うことができて感激しました.

 同行のMさんにとっては,このマイクロバブル風呂は初めてのことでしたので,か

れがどのように思うかについては少し興味を抱いていました.その結果はどうかと

いうと私の予想以上で,かれはすぐにマイクロバブル風呂の良さを理解し,その「こ

こちよさ」についても即座の反応がありました.

 こうして彼との話の花が夜の10時近まで続き,そのなかで,約20年前に彼にいっ

たことが再び話題になりました.私は,そのとき,かれに次のようにいったそうで

す.それがかれの胸の中にしっかりと刻まれていたのです.

 「M君,勉強というものは,本当にしたいと思ったときにすればよいのだよ」

 かれは,20年間,その一言を大切にしてきたようで,それを聞いて心を動かされ

ました.

 明日は,このマイクロバブル温泉が,日本でもトップクラスであることを証明する

科学的データを示しながら,その理解の大切さわかっていただこうと思いました.

 夜も更け,Mさんとは,ここちよい風呂上りの別れをさせていただきました.

 結局,その夜は講演の準備ができないままでした.

J0289209