ホジュンの優れた資質が試されたことのもうひとつは、疫病、伝染病が起きたとき
の対応でした。これには、師であるユ医師の対処法が影響を与えています。このユ
医師の教えを踏まえ、疫病の原因解明を行うとともに、その拡大防止を実現し、国
の危機を救います。
そのことが国王にも評価され、皇族を直接診る医師になるように配置換えがなさ
れます。ところが、このときに、自ら犯した過去の罪が暴かれ、その追跡を受けま
す。その罪とは、①密貿易をし逃亡をした、②「リャンバン」と呼ばれる貴族の娘と
結婚をし、身分制度上の違反を犯したことの2つでした。ホジュン夫婦は、この罪の
詮索を受けますが、これには毅然とした態度で反論します。攻める側は、①よりも
②の方が重いと主張し、その点をホジュンの妻である「ダヒ」を攻め、「ホジュンにだ
まされた」ということにして、それを認めよと促します。
ところが、ダヒは、その罠には少しも耳をかさず、自らホジュンに寄せた思いを堂
々と明らかにします。これで攻める側は論理破綻し、強引に罪をかぶせるしかなく
なり、重罪を押し付けることを決定しました。
これは、国王の意向とは正反対の結果となり、この取り扱いをめぐって、国王と臣
下たちの対立が激化します。
「お前たちは、このような事になると、国家の建前が大切、国家の秩序が成り立た
なくなる、身分制度が壊れてしまう」というが、「日頃は、派閥を作って自分たちのこ
とばかりを考えているではないか」と国王は切り返します。これに対して、臣下たち
は、「重罪を課さないと国の秩序がなりたたなくなる、処罰を認めよ」という主張を繰
り返すばかりです。
そこで、業を煮やして、国王は、この問題に関する大権を発し、「ホジュンの罪を
問うな」という命令を下します。この大権発令に逆らうと罪になりますので、臣下た
ちは何も言えなくなります。国王は、かつての罪を問うことよりも、皇族と国家のた
めにホジュンが果たす役割の方がはるかに大きいと判断したのです。この決定に
よって、身分制度も同時に崩れていくことになりました。
この決定を聞かされたホジュン夫妻が王様のいる社の方角に向って、ひれ伏して
感謝するシーンがとても印象的でした。
因習よりも新たな医学の成果が重要であるという判断が示された瞬間でもありま
した。
コメント
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どこまで実話だったのかについても関心を持ちました。どうやら、フィクションの部分は少なくないようです。しかし、監督の哲学がすごく影響しているように思いました。
大成先生におかれましては、マイクロバブル研究を通じて、社会にますます貢献していただきたいですね。陰ながら、応援しています。
コメントありがとうございます。ホジュンとマイクロバブル風呂の大ファンとのことで、両方における仲間になっていただいているので、二重にうれしいことです。さて、そのホジュンですが、簡単なあらすじを追っている段階ですので、マイクロバブルとの相関性に関する考察を深く行うには至っていません。これから徐々に、その考察を進めさせていただきます。また、チャングム、サンドにも言及されていますので、それについても、ホジュンの記事において触れさせていただきます。同じ監督ですので、その視点から見ると共通点が感じられます。マイクロバブル研究を通じての社会貢献、このブログもその一つですが、今後も大切な仕事とさせていただきます。そのマイクロバブル技術、これから本質的な発展となる兆しを見せつつあります。これからも目が離せないと思いますので、よろしくお願いいたします。