春の嵐が吹き荒れる中、昨日は、山口県の長門市青海島の通公民館に行きまし

た。徳山高専の熊野稔先生がコーディネートされている「みんなで誇れる青海島づ

くりの会」からの依頼を受けて、講演をさせていただきました。

 熊野先生と車中で事前の打ち合わせをしましたが、この地区は農業と漁業を中

心にして成り立っていました。古くは、鯨が入ってきて、その漁だけで多くのみなさ

んの生計がなされるほどで、その豊漁に感謝してクジラに戒名を付けたクジラ塚も

建てられているそうです。

 その中心地の通漁港につくと、海の側の狭い土地にこびりついているような部落

があり、ここに約2000人の方が住まれているようです。近年は、農業の衰退、漁業

も魚が取れなくなって不振となり、これをなんとか打開しようとする試みが、「みんな

で誇れる青海島づくりの会」の活動に結びついたようです。この地区には、衰退す

る農漁業、定着しない若者、近隣都市への流出など、地域再生の課題がいくつも

あるようでした。

 講演では、まず第1に、地元の高齢者、漁師のみなさんを元気にするためのマイ

クロバブル風呂について話をさせていただきました。第2に、漁業にマイクロバブル

を利用することについて具体的な事例を示させていただきました。そして最後は、

マイクロバブル野菜づくりんついても話をさせていただきました。また、これらに関

連して、長野県阿智村の「村おこし」の事例も紹介させていただきました。

 こうして約80分間、みなさんは熱心に私の話を聞かれていましたが、その講演が

終わると同時に会場がざわつき始めました。これは、私の話がみなさんの心に響

いたときに起こる現象の一つですが、それから質疑応答、マイクロバブル実験デ

モ、質疑応答が延々と1時間以上続き、みなさんが帰ろうとはしない状況が長く続き

ました。

 このようなことは、私も熊野先生も初めてのことで、次の予定があるからとみなさ

んを会場に残して出ていくことになりました。

 この余韻は、みんなで誇れる青海島づくりにきっと結びつくと思いました。

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