2年前から長野県阿智村における研究が開始されました.その過程で,「ブレイク
スルー技術研究所阿智」が設置され,次の目標設定がなされました.
①「昼神温泉学」の確立
②農業イノベーションを起こす
③元気高齢者づくり
ささやかですが,この①と③の研究が先行的に進み始めました.その舞台となっ
たのが,現地の村営入浴施設である「湯ったりーな昼神」のマイクロバブル露天風
呂でした.岡庭村長の粋な計らいで,70歳以上の方は入浴無料ですから,多数の
お年寄りの方が毎日入浴に来られます.ここで,そのみなさん方において重要な,
そして大規模な変化が起こりました.その高齢者のみなさんが,どんどん元気に
なっていきました.私も,度々,そのお風呂を訪ね,直にみなさんにインタビューさ
せていただいて,それが静かに進行していることを確かめさせていただきました.
同時に,この温泉水とマイクロバブルに何か特別の相性があることを見出し,そ
れが,入浴時に生まれる「ここちよさ」であることを明らかにしました.また,その「こ
こちよさ」が湧いてくる際に,人体の皮膚表面で大幅な血流促進が起こることを確
かめました.大げさにいえば,私たちは,このように大幅な血流促進を起こることを
経験したことがなく,それが達成された時に感じる「ここちよさ」も経験したことがあ
りませんでした.
この「ここちよさ」の発生には,単なる血流促進だけに留まらない重要な他の要素
が存在しいると思われますので,その解明が重要な課題として浮き上がりました.
なにせ,このマイクロバブル入浴を2日間繰り返しますと,体調が相当良くなること
が自覚できるようになりましたので,私も,現地を訪れるたびに自信を深めました.
今後も,私と同じように思われる方が増え続けると思います.
さて,このように大変素晴らしいことが,このマイクロバブル入浴で実現され始め
ましたので,全国からみなさんを呼んで,入浴付きセミナーを開催させていただきま
したが,これがとても好評でした.マイクロバブルのことをしっかり勉強して,それを
入浴して確かめることができるのですから,こんなセミナーは他にはなかなかないこ
とでした.さらに,その夜には,「光イクロバブルを観る会」も実施し,「見えた」,「見
えない」と大騒ぎもして,マイクロバブル入浴を楽しみました.
これらを「希望という名の阿智村」という記事においてみなさんに紹介させていた
だきましたが,これは,当然のことながら阿智村に留まることではありません.「希
望」は「ゴールドクラウン」のように広がっていくものであり,すでに,それが実現さ
れ始めている事例もありますので,いずれ機会を得たときに,それらを詳しく紹介
させていただきたいと思っています.
「『希望』という名の阿智村」は,「希望という名の『たつの』」や「希望という名の
『錦』」へと転化し得るのです.その意味で「希望という名の事業」を力強く進めてい
く必要があります.
(この稿つづく)
緑あふれる阿智川(筆者撮影)
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