本日は雨の東京にいます.今,ようやくホテルで寛いで,明日はどうしようかと思

案を始めたところです.明日は,農商工連携に関する講演を行いますので,この数

日間,少し力を入れて準備してきました.いつもですと,翌日の講演スライドを仕上

げるのは前日の夜を常にしているのですが,今回は昨日までにかなりの部分が仕

上がってしまい,次の次にあるであろう,比較的長時間の講演のために,その内容

作りをするという珍しいことをしています.

 いずれにしても,明日は,その真価が問われる舞台になりそうで,果たして,どう

なることか,その展開を静かに予想しています.


 さて,本記事においては,再び,「一周年記念・『K3との1年』」に戻ることにしましょ

う.最近は,そのKさんもなかなか忙しいようですが,その締めくくりとして,ここ

は,Kさん自身に登場していただくことにしましょう.

 K(K3,自称シャーロックホームズに登場する「ワトソン」さん,熱烈な「マイクロバ

ブル・ウォッチャー」でもある):まずは,ブログ記事1周年,それから400回記念,お

めでとうがざいます.毎日,楽しく読ませていただいております.それにしても,毎日

書き続けて丸1年,一方で,「そろそろ途切れるか」という「一抹の不安」を覚えるこ

ともありましたので,それを「やり切った」ことには,すばらしさを感じています.

 M(マイクロバブル博士):ありがとうございます.今,その1年を振り返りますと,

「我ながら,よく1年も続いたな」と思います.一方で,マイクロバブル技術に関す

る物事が一挙に進み始めた1年でもありましたので,「あっという間の1年」でもあり

ました.そのため,ブログの記事がなかなか追いつかないという局面もありました.

 K:1年前といえば,長野県阿智村において数千本の花桃が咲いていました

ね.その時,「ブレイクスルー技術研究所阿智」も設立されました.

 M:その研究所の活動目標として,「昼神温泉学」,「農業イノベーション」,「元気

高齢者づくり」を掲げましたが,それらが徐々に進行しています.最前者の課題に

ついては,幸運なことに,マイクロバブルと昼神温泉水の相性が非常によいことが

判明し,それが,最後の「元気高齢者づくり」に少なくない影響を及ぼすことになり

ました.

 K:私も,何度も阿智村を訪れ,そのマイクロバブル風呂に入りましたが,それこそ

天にも昇る「ここちよさ」を感じました.これまで,数ある温泉に入ってきましたが,あ

の「マイクロバブル温泉」は最高ですね.

 M:私も,あなたの白熊のような「ご満悦」の入浴顔をいつも観ることができまし

た.このお風呂に関するエピソードは多々ありますが,なんといっても,二日酔いで

ふらふらの貴方が,このマイクロバブル入浴ですっかり元気を取り戻し,8時間も運

転して無事帰れたことが一番の「ハイライト」でしたね.

 K:いゃ! あのときは,どうなることかと心配しましたが,来る時よりも,その帰る

時の方が1時間も早く帰れたのですから,とても不思議でした.おかげで,あのすば

らしい数千本の花桃の景色を観る余裕もありませんでした.お恥ずかしいかぎりで

す.

 M:あれは,現代の「桃源郷」ですね.中国の「三国志」の最初には,「桃源の誓

い」が出てきますが,そこにも劣らない景色だと思いました.

 K:阿智村における活動においては,「阿智村シンポジウム」が開催され,元気に

なられた高齢者のみなさんの発言が印象的でした.

 M:私も,湯ったりーな昼神のマイクロバブル風呂でよく出会う方々でしたので,

よくお風呂につかりながら,その効果について話が盛り上がりました.ご自分で,

そのマイクロバブルの効果を実感された方でしたので,その発言にも説得力があり

ました.

 K:あのように,なにかと病気になりがちなお年寄りのみなさんが,元気になった,

ここがよくなった,という話は,「奇跡に近いことだ」といっても,決して「言い過ぎ」で

はないことだと思いますよ.ところで,阿智村の活動における最近のトピックスは何

かありますか.

 M:そうですね.一番面白いのは,「温泉宅配便」といいましょうか,その芽が出始

めたことですね.先ほど,昼神温泉水がマイクロバブルとの抜群の相性を示したと

申しましたが,その関係を生かして,マイクロバブル発生装置が設置されていると

ころに温泉水を運び,その効果を発揮していただくという試みです.

 K:なるほど,今度は,阿智村以外のところで,マイクロバブルが昼神温泉水を活

かすという「活用法」が生まれたということでしょうか.これは,なかなかよいことで

すね.

 M:まだ,試験の段階ですが,その活用がなされると非常に面白い事例に発展す

るかもしれません.

 K:「マイクロバブル温泉宅配便」ですか.私も自宅で入ってみたいですね.他には

いかがですか.

 M:阿智村には,たいへん美味しい水がふんだんにあります.これを活かす方法を

考えたいと思っています.たとえば,この水を活用した農業イノベーションをどう実

現するか,これも重要な課題といえます.しかし,岡庭村長がいつもいっているよう

に,何もしなければ,どんどん衰退に向かうという基本的な困難を抱えている村で

すから(全国の村が同じような困難を抱えている),どこかで,ブレイクスルーを起こ

すような知恵と工夫が必要になってきます.最近よく聞くようになった「植物工場」の

ような構想も真面目に検討する時期が来ているような気がしています.

 K:今後も目を離すことができない阿智村ですね.

 M:その通りです.私も,現地を訪れる間隔が少し長くなりかけていますが,阿智

村の課題は,全国的な課題にも通じていますので,その両方の角度から観ていくこ

とが必要だと思っています.

                                        (この稿つづく)

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