昨日は,近くの大学の農学部の先生らの訪問があり,マイクロバブル野菜につい

ての意見交換を楽しくさせていただきました.さすが,かれらは植物栽培の専門家

ですので,当方の話に大変興味を示されました.また,私どもの結果についても,

いろいろな角度から討論をさせていただき,そのやり取りの中で,いくつも新しい視

野が開けたような気がしました.この先生とは,昔の知り合いで,すぐに意気投合し

て,共同研究を進めることで合意させていただきました.

 それにしても,その橋渡しを可能とするマイクロバブル技術とは,今更ながら大変

なもので,いろいろ討議して分かったことは,植物栽培としては,かなり,「理想に近

い」状態になっているのではないかということでした.今後その具体的な検証をして

いきたいと思っていますが,ここから,いくつもの「ブレイクスルー」が起こる可能性

を秘めているような印象を抱かせていただきました.

 さて,巨大ホテイアオイの話題に移ることにしましょう.学生の創造演習という授

業で,図書館前の池を用いて野菜を育てることになりました.トマトやキュウリなど

いろいろなものが育つかを試してみることになり,その一部にホテイアオイも含まれ

ていました.たしか2,3本だったと思いますが,それを池の水槽に入れて浮かべま

した.

 こうして池の水槽の観察が始まったのですが,そのホテイアオイがどんどん成長

し,やがて水槽の表面を覆うようになりました.これを観察すると,根がよく伸び,そ

の根とともに茎や葉が同じように成長していることが明らかになりました.

 私どもが知っているホテイアオイの背丈は,せいぜい20~30cmでしたが,この水

槽のホテイアオイは,それをはるかに超え,最後には1m近くにまで成長を遂げるま

でになりました.

 「こんな巨大なホテイアオイを見たことがない.すげぇ!」

 学生たちも吃驚で,このようにいっていました.

 翌年からは,卒業研究で,この植物活性に取り組みたいという学生が出てきて,

さらに,この研究を発展させることにしました.

 そこで,まずは,立派に成長した巨大ホテイアオイの様子を,みなさんに紹介させ

ていただきます.

                                         (この稿つづく)

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