本日の日本経済新聞の一面トップ記事に注目しました.本ブログのタイトルが,

その記事の「大見出し」でした.いよいよ,「植物工場の時代」の幕開けを知らせる

ニュースだと思います.中見出しは,「『イオン』3年で10農場経営」,「PB野菜を全

国販売」であり,このなかで「イオン」と「PB野菜」の2つが注目されます.流通・小

売業を代表するイオンが,PB(プライベートブランド:自主企画)の野菜を看板にし

て新たな農業参入を行うことには小さくない意味があります.

 「イオンは企業が自治体から農地を借りる『農地リース方式』を使い,茨城県牛久

市の2.6ヘクタール土地で小松菜や水菜,キャベツなどを9月から生産する.参入の

ための新会社を10日付けで設立した.生産野菜は青果市場を通さず自社の物流

網活用などでコストを削減し,店頭価格を抑える.初年度は約300トンを収穫し,茨

城県や千葉県などの『ジャスコ』15点でPBとして販売する.3年後に牛久の農地を

15ヘクタールに広げ,収穫量も1500~2000トンに増やす.今後は北海道から九州

まで農地を広げてPB野菜を販売,3年後にPB野菜の売上高は年間数十億円にな

る見通し.イオンと並ぶ二大小売りのセブン&アイは,農家や農協との共同出資で

千葉県に農業生産法人を設立する形で2008年に参入した.農協や農家と連携しな

がら,今後2年以内に全国10カ所に同様の農業法人をつくる」

 という記事に添えて,以下の事例が紹介されています.

 1.小売

 イオン(2009年)茨城県で農地リース方式で参入.1~3割安いPB野菜栽培へ

 セブン&アイ(2008年)千葉県に農業生産法人.今後2年以内に全国10か所に 

               法人を拡大

 2.外食・食品

 サイゼリア(2000年)7月末からルッコラなどを水耕栽培.店舗でサラダなどに使用

 モンテローザ(2008年)牛久市から農地を借りて野菜栽培.居酒屋「白木屋」など

               で使用.

 カゴメ(2008年)全国8か所の大型菜園でトマトを栽培.食品スーパーへ供給.

 3.その他

 JR東日本(2009)茨城県石岡市の農協と共同で法人設立.駅のそば屋の食材に

            利用.

 ここで何といっても注目されるのは,イオンのPB野菜であり,他の構想とは異な

る独自の道を切り開こうとしてしていることにあります.しかも,低価格で大量生産

を実現しようとしていますので,これも高コストの壁を打ち破ろうとしていることが期

待を集めそうです.

 私流にいえば,このPB野菜は,「独創的な戦略商品」になる可能性があり,上記

の取り組みも含めて,今後の「植物工場づくり」や実際の市場における野菜市場に

少なくない影響や刺激を与えるようになると思います.

 この動きは,イオンの担当者から直接聞いていましたので,この記事を読んで,

いよいよ目に見える本格的な動きになってきたなと思いました.


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