昨日,この原稿を書き上げたところで,トラブルが起こり,すべて消えてしまったよ

うです.これから,書き直しですが,よりよい内容になるように努めます.

 さて,起業家精神に溢れる2番目のモデルはホジュン(許浚)です.周知のよう

に,韓国における「医者の祖」とも呼ばれている方で,最近では,日本でも放送がな

されていました.このテレビにおける物語に興味を抱いていたら,そのDVD54巻を

息子達からプレゼントしていただきました.それから,より詳しく繰り返し観るように

なり,「私のホジュン研究」が始まりました.

 そこで,先に示した次の「起業家精神3カ条」に照らして,その考察を行うことにし

ましょう.

 ①知識・科学・技術から生み出される

 ②豊かな創造力から生み出される

 ③確固とした信条から生まれる

 幼い頃のホジュンは,とても利発で勉強のできる子でした.しかし,若者に成長す

る過程で,自分が下級役人である父の妾の子であることを卑下するようになり,自

暴自棄の行動を取るようになります.今でいう「不良青年」になっていき,「国禁」の

密貿易にまで手を出すという最高レベルの「悪」になってしまいました.そして,ある

とき,その蜜貿易の現行犯として役人に逮捕されてしまいます.差し出されたところ

は,父親が責任者でいる役所であったために,これには父親も困り果ててしまいま

す.また,ホジュンも自分がしでかした罪の大きさに気づき本当に後悔します.

 ここで,父親が見事な決断をします.自分の職を投げて,自分の息子と母親を

逃亡させることにしたのです.息子にしてあげられることは,「もはや,これしかな

い」と決心した父親の思いは大変立派で,これがホジュンの胸を突き刺し,改心さ

せることになりました.ホジュンは,牢屋から連れ出され,父親から「逃げろ!」と告

げられます.このとき,初めて父親の気持ちを理解することができたのでした.「不

良であっても,その息子の未来を信じて,自らの職を辞す」,これはとても立派な献

身的行為でした.

 ここで,上記の三カ条を考えますと,放蕩の限りをつくしていたホジュンには,①

が身についていません.②については,「悪」としての「創造力」はありましたが,そ

れは歪んだものでした.③については,ようやく「親の恩に報いなければならな

い」,この「確固とした信条形成」が始まったところでした.

                                          (この稿続く)

J0418006