(2)マイクロバブルの性質

 マイクロバブルはかみの毛の10分の1の大きさをもつ気泡(きほう)のことですが,

それは水と空気でなりたっています.この地球(ちきゅう)にもっとたくさんある2つの

物質(ぶっしつ)からなりたっているものですから,たくさんの分野(ぶんや)で利用

(りよう)することができます.また,水と空気だけを使っていますので,安全安心で

副作用(ふくさよう)がないことも重要(じゅうよう)な性質(せいしつ)といえます.

 これにくわえて,マイクロバブルには,さらにすぐれた性質がいくつもあります.し

かし,その性質は,マイクロバブルの「つくりかた」にも大きく関係しますので,まず

最初に,そのことから説明(せつめい)することにしましょう.

 さきほど,おふろのシャワーで,マイクロバブルをつくることができるといいました

が,それは,マイクロバブルがどんなものであるかを見るためのものでした.しか

し,このマイクロバブルは,私が,これから,ほんかくてきにのべるマイクロバブルと

は別のものです.それは,マイクロバブルのつくりかたによって,マイクロバブルの

性質がそれぞれちがうためであり,そのことを理解(りかい)することがひじょうに重

要なことなのです.

 そうでないと,マイクロバブルとさえいえば,みな同じになってしまい,たいへんな

まちがいになってしまうからです.

 なかには,自分にとってつごうがわるいからでしょうか,「マイクロバブルであれ

ば,どれも同じ性質を示す」,「マイクロバブルの発生方法のちがいで,マイクロバ

ブルの性質がちがうということは『もっとも大きなあやまり』である」とさえいう研究者

も出てくるほどです.このようなあやまった考えが出てきて,それがすこしばかり影

響(えいきょう)を与えてしまうことをさけることはできませんが,みなさんは気をつ

けられてください.

 マイクロバブルは,それを発生させる方法によって,その性質がことなります.そ

のことを,これからきちんと説明(せつめい)することによって,マイクロバブルの性

質がはじめて理解できるようになるのです.マイクロバブル技術は,これから100

年,1000年と発展(はってん)していく技術(ぎじゅつ)ですので,その正しい理解が

なされることが何よりも重要なことといえます.

                                         (この稿つづく)

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