ホジュンは,次の3人の恩師ともいえる方々に恵まれ,その教えを受けます.

 ①アン医師

 ②サムジョク医師

 ③ユ医師

 ①は,すでに解説をしてきた人物ですが,②の医師は,①のアン医師と昔の同僚

でともに宮廷の医官でした.二人とも優秀な成績で科挙に合格した医官でしたが,

アン医師は生きた人体を解剖したいという希望を持ったために,そしてサムジョク

医師は,身内の不幸のために,宮廷を去ることになります.

 この優れた医師に加えて,田舎ではあっても実践的な医術を施し,名医といわれ

ていたユ医師(アン医師とサムジョク医師とも知り合いの仲)という,最高級の医師

から直接教えを受けたのですから,ホジュンは,これらの師のよいところをすべて身

につけていきます.

 アン医師からは,鍼打ちの奥技を教えられ,サムジョク医師からは,ハンセン病の

治療法とそれ解決しようとする研究姿勢や身性を学びます.

 そして最大の師であるユ医師からは,毎日患者を前にして,実践的な治療の方法

を叩きこまれます.そのユ医師の教えの真骨頂は,ホジュンを自立させるために,

ホジュン自身に患者を任せることであり,「医者としての心」とは何かの2つにありま

した.

 このユ医師の教えは,ある意味で,その厳しさのあまり,ホジュンとの「闘い」の様

相を帯びることもありました.

                                          (この稿つづく)

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