マイクロバブルのつくり方のちがいによって,マイクロバブルの性質(せいしつ)

が,大きくことなりますが,それは,自らが小さくなる,大きくなるという物理的(ぶつ

りてき)なものの「ちがい」にとどまりません.ここに,マイクロバブルのひじょうに重

要(じゅう)ような特徴(とくちょう)があります.

 そこで,マイクロバブルは,なぜ小さくなるのか,そのことから,まず,かんがえて

みることにしましょう.

 ふうせんを,あたまのなかにえがいてみてください.あなたは,ふうせんをふくらま

せるときに,どのように息(いき)をふきこみますか? きっと,息(いき)に力をこめ

て,ふきこむことでしょう.そうしないと,ふうせんがふくらまないからで,ふうせんを

ふくらませたけいけんをもっている人であれば,だれでも,そのことをよくしっている

はずです.

 ふうせんをこぶし大にまで,ようやくふくらますことができると,あとはらくになりま

す.ぐっと空気をふきこめば,ふうせんはどんどんふくらんでいきます.

 さて,このふくらませる前とあとのちがいはなんでしょうか?そして,ふうせんをふ

くらませるときに,それをふくらみにくくしているものは,なんなのでしょうか?

 これは,空気をふきこむときに,空気に圧力(あつりょく)をくわえ,そして,その圧

力にさからって,ふうせんをふくらみにくくしている力を,ふうせんを引っ張る力,す

なわち,これを「張力(ちょうりょく)」といいます.ふうせんがふくらむのは,そのなか

の空気の圧力と,そのそとがわのふうせんの張力とがかわるからなのです.です

から,ふうせんが小さいときには,張力が大きく,それをふくらませるには,より大き

な圧力がひつようになります.それにたいし,ふうせんがいったん大きくなると,張

力がひかくてきに小さくなり,その分,圧力もさほど大きくしなくても,らくにふうせん

はふくらんでいきます.

 そこで,大きくふくらんだふうせんと,こぶし大のふうせんをちょくせつつないで,

それらがどのようにかわるかの実験(じっけん)を,みなさんのまえでよくおこないま

す.これでは,ほとんどのかたがまちがいますので,せいとのまえでは,「先生もま

ちがえるほどのむつかしいもんだい」といいます.じっさい,ほとんどの先生がまち

がいますので,「先生もまちがえる」と,せいとたちはとてもよろこびます.

 せいかいは,小さいふうせんほどより小さくなり,大きいふうせんがより大きくなっ

ていきます.つまり,小さいふうせんのなかの空気の圧力のほうが高く,空気は,よ

り大きいふうせんのほうに流れますので,大きいふうせんがより大きくなっていきま

す.このふうせん実験(じっけん)は,マイクロバブルが小さくなっていくことと関係し

ていますので,ぜひとも実験をおこなって,自分の目でたしかめてみてください.

                                         (この稿つづく)

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