久しぶりに土曜日の昼下がりを楽しんでいます。このところ、約1週間かけてインタ

ーネットを中心にして文献調査を行い、それを踏まえて、重要な文書作りを行ってき

ましたが、それを仕上げる段階にまで到達してきました。当初はA41枚ですますつ

もりでしたが、結局、10ページ近くになってしまいました。おかげで、この新技術に

関する整理を行い、ある程度今後の見通しができるようになりました。

 それにしても、この1カ月、少々慌ただしく日本中を動き回っていました。もう、山

口にも秋の気配が感じられるようになり、吹く風もどことなく涼しくなってきました。

 2回の豊橋技術科学大学、長岡技術大学、東京、高崎、松阪、北海道など、まさ

に、「マイクロバブルの旅」を行い、いろいろな出会いがありました、こうして見ると、

中島みゆきさんの唄にもあるように、「マイクロバブルの時代」は確実に「回ってい

る」ようですね。

 ところで、昨日から、私の研究室には大変珍しいお客さんが来られています。そ

れは若くしてマイクロバブルの研究をしたいという方ですが、そのような志願者が

遠くから現れ出したことは重要な現象といえます。若い世代の方々が、マイクロバ

ブルの研究や技術をどのように学び、受容していくか、少し長期的視点に立ちます

と、これは非常に重要なことといえます。

 ここで、ちょっとした論議がなされましたので、その重要な部分を紹介させていた

だきます。 

 まず、「何を研究するのか」、これを議論しました。彼からは、「ある魚の飼育を行

う話があります。これについてはどうですか?」という提案がありました。いろいろ聞

いてみると周囲からの援助も受けられそうだということでした。

 この案件を踏まえ、さらに議論を深めるために、次の提起を行いました。

 「その魚を研究することの問題は理解できました。ところで、あなたは、『魚の研

究』をしたいのですか、それとも『マイクロバブルの研究』がしたいのですか?」

 こういわれると、彼は、最初、この意味をよく理解できなかったようですが、しだい

に変わっていきました。これは、厳密にいうと、マイクロバブルを利用して魚の研究

を行うのか、それともマイクロバブル自身を研究して、その応用を考えるかという「2

つの道」の選択問題でした。

 この議論に関連して、ある最高と呼ばれる大学の教授のことを思い出しました。

その方は、メダカの研究をされていて、ある有害物質を含む気体のマイクロバブル

を、そのメダカが生息している水槽に吹き込んでいました。この場合、メダカは、そ

の危険物質のバロメーターとして利用されていました。ところが、いつもだったらメ

ダカが死ぬのに、いくら有害物質の濃度を高めても、いっこうにメダカは死なず、元

気に泳いでいました。

 そこで、この教授は、ある企業を介して、「メダカが死なないのはおかしい。どこ

か、マイクロバブル発生装置に欠陥があるのではないか?」とクレームを寄せてき

たのでした。

                                             (つづく)

J0430997