昨日は,地元周南市で「環境・エネルギーイノベーション講演会」が開催されまし

た.今回は,最近話題になっている「植物工場」をテーマにしましたので参加者も

100名を超え,会場は大変盛り上がりました.

 まず,最初に全国的な植物工場の現状が報告されました.ここで最大に強調され

たことは,植物工場の採算性の問題でした.

 その第1の問題は,植物工場で野菜を作って売ることで「黒字化」しているのが,

わずかに数社しかないことです.その赤字の部分で一番大きいのが減価償却費で

あり,つまり,植物工場を作る設備費がかなり高額であることに問題があるようで

す.

 照明についても,たしかにLEDが植物を育てるのが一番効率良いそうですが,そ

の設備費が高く,結局,それがより安い蛍光灯の使用に留まっているそうです.

 第2は,今のところ店舗型の小型植物工場が推奨されており,レストランに,その

店舗を併設し,その野菜をレストランで食べていただく,この方式であれば採算性

も得られるというものです.そのためには,小型の高密度栽培法の確立が重要に

なります.

 第3は,野菜の種類の多様化と美味しさの問題です.前者においては,レタスを

中心にしてわずかの種類しかできない現状があり,それを変えていく必要がありま

す.後者については,光の量を増やすことによってかなり改善が可能であるとのこ

とでした.

 その後,㈱APJの山根社長による「百年野菜ビジネス」,「マイクロバブル技術に

よる野菜づくり」と題して私の講演がありました.

                                             (つづく)
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