ただいま,ある学会論文誌の編集を終え,その原稿を印刷所に送付したところで

す.このような仕事は,大きな学会ですと,担当の専門家や編集委員会スタッフがい

て,それで編集が進むのですが,それが,この学会では整っていません.そのため,

査読から編集までの一連の仕事を行いますので,けっこう大変な忍耐力のいる仕事

になります.今回は,合計で29編もの論文とその関連の文書を最終校閲し,その修

正部分を指摘して,執筆者とやり取りしながら論文を仕上げていきました.

 これらの論文は,査読がなされた後のものですから,さらに,その第二次審査を行

い,より完成度の高い論文化を目指して,その検討を行いますので,大変細かな考察

が必要になります.また,論文の作成要領に従って,その修正や統一化を行っていき

ますので,これにも細かい配慮が必要になります.その際,執筆者の立場で,その指

摘と修正を行うことが大切で,それを示して再修正を依頼しますと,ほとんどの方々

が,それを好意的に受け留めていただき,快く修正に応じていただけます.それは,

それでより立派な修正で論文の完成度が増すからです.

 こうして,今年も約1カ月を要して,その作業を終えることができ,この論文誌の高度

化に貢献することができました.これから,もっともっと質を高め,日本を代表する論

文誌のひとつになっていただきたいと思います.