連休の3日目,今朝はたっぷりとマイクロバブル風呂に入り,2つの新聞をじっくり読ませていただきました.なかでも,益川敏英先生の「私の履歴書」を夢中で,そして感服しながら読ませていただきました.

 若い時から共同で勉強や仕事をなされ,人間的基盤を形成されてきたことがすばらしいですね.

 新聞を読んでいるときに,足のツボである「三里」のすぐ前の位置にマイクロバブル発生装置が位置していました.しばらくすると,その付近が徐々に,そして相当に痒くなってきました.

 血液促進によって,この痒さが生まれたのですが,これはかなり熱めの風呂に入ったときに起こる「痒み」現象と類似しています.熱刺激で,皮膚表面の血管の血流促進が起こることで,この痒みが発生します.

 しかし,マイクロバブルの場合は,この現象と少し事情が異なります.それは,その部分を見ればすぐにわかります.筋肉が少し盛り上がり,弾力性を帯びてくるからです.

 その部分を触ってみると弾力性があり,同時に柔らかいので,それを他の同じ部分と比較すると,そこは単に柔らかいだけであり,その「相異」を簡単に見出すことができます.

 これが,スポーツ選手にも愛好されている理由であり,マイクロバブルの供給は,長時間のマッサージと同じ効果をもたらすのではないかと思っています.

 さて,マイクロバブルとは何かについて,いくつかのコメントや問合せがありましたので,それに答えておきます.

 「マイクロバブル」とは,マクロメートルサイズの気泡のことです.しかし,この気泡は,常に時間的に自らの大きさを変化させていますので,それだけの定義では不十分といえます.

 マイクロバブルは現象的に,「収縮するマイクロバブル」と「膨張するマイクロバブル」に分けられます.この両者は,その物理化学的特性が顕著にことなりますので,それらに裏打ちされた機能性の発揮においても明確な「ちがい」が生まれます.

 これは,小さい方のナノサイズの気泡である「ナノバブル」においても,同じことがいえます.なにか,ナノテクの流行に伴って,ナノバブルに重要な特性があるという「表面的な見解」があり.それが一定の「大衆的認識」としても形成されています.

 この「ナノバブル現象」は,わが国の明治以来の因習といいましょうか,「科学」として受け入れるよりも先に「イデオロギー」として受容しやすいという特質に乗じたものといえます.いずれ,これらは,ある意味での「騒動」として治まっていくものですが,だからといって,その影響を看過することはできません.

 同時に,この注意は,ナノサイズにおけるすべての現象を「有効ではない」という一面的立場に固執するものでもありません.

 そのときに重要なことは,「マイクロバブルの効果」を「ナノバブルの効果」と混同しないことであり,私には,マイクロバブルのことをナノバブルに置き換えて意識的に説明しているのではないかと思われることがすくなくありません.

 以上をまとめますと,マイクロバブルには,「収縮するマイクロバブル」と「膨張するマイクロバブル」があり,両者には顕著な相異があります.また,ナノバブルの効果をマイクロバブルと混同しないこと,この2点を踏まえて考察することが重要です(つづく).

J0436185