教え子殿 

 昨日は,学生たちに,わざわざ送付していただいた,岩村もみじ屋の「マイクロバブルもみじ饅頭」を配りました.学生たちは,大喜びして拍手大喝采が起こりました.とても,感動的な一瞬となりました.あらためて厚く御礼申し上げます.

 また,学生たちは,「おいしい,おいしい」を連発していました.コシ餡と粒餡の二種類がありましたが,やはり,コシ餡の方がよいというのがやや多く,それは巷の評判と類似するものでした.

 その美味しさを分析しますと,がわの部分がしっとりしていて,ぱさぱさ感がありません.中の餡とよくなじんでいて,それを餡と一緒になってかむと,非常にコンビネーションのよい上品な味になるところがミソであるような気がします.

 一方餡の方は,えぐみや渋みが一切なく,本来の北海道小豆の味がして,それが自然に引き出されているといいますか,なかなかない,これまたしっとりした上品な餡の味です.

 ですから,これを食べると,みな,これまでのもみじ饅頭の味の概念を変えてしまうのですが,やはり,20歳の学生たちも,そうでした.

 なかには,自分が食べる分を担当の研究室の先生に持って帰るのだと1つ残していた学生もいましたが,その先生(W先生)は,さぞかし,それを受け取って幸せだったことでしょうね.

 この学生たちが,先日の2つの試験で,合計6時間半にわたって解答を書き続けた学生でした.私どもの学校では,試験期間中に,他の教員の試験監督もすることがありますが,先日のその試験においては,その開始から20分も経つと,ほとんどの学生が試験を書きあげ,机の上にうつ伏せして寝ていました.

 その様子をいって,「君らとは,えらいちがいですね」というと,「そうだ,そうだ,それは何なんだ」と少し怒りながら声を大きくしていました.「怒るときは怒る」,これが人間らしい姿であり,この学生の反応も当然だと思いました.

 こうして見事に成長してきた「生の姿」の学生たちがいることは,まことに頼もしいことです.先輩の教え子さんから送られてきた「マイクロバブルもみじ饅頭」が,またひとつ,彼らの心に火をつけました.

 これが大切であり,教育の醍醐味だと思っています.

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本日のBGM:10 えんどうの花