三番目は私で,すっかりベトナムの胡椒の虜になりました.私も,胡椒については,ほとんど関心や拘りをもったことがありません.

 今,思い返しても,洋胡椒では,たまにラーメンを食べるときにラーメン屋で,それをかけるぐらいで,和風でも餅を焼いたときに七味唐辛子を少しふりかける程度ですので,胡椒が普段の食生活に登場してくることはありませんでした.

 ですから,「ベトナムの胡椒が世界一」といわれても,どこかピンときませんでした.しかし,「百聞は一見にしかず」ではなく,「百聞は一食」で,その凄さがすぐにわかりました.

 まず,何にかけても,それが,いいようもなく美味しくなるのです.まるで,「これは魔法ではないか」とさえ思えるほどでした.

 試しに,漬物,味噌汁,焼き飯,鍋の練りもの,生野菜などいろいろな食物にかけてみましたが,いずれも感激の連続で,それこそ,これがなくなったらどうしようかという思いが私にも浮かんできたほどでした.

 第二は,この胡椒を振りかけて食べているうちに,身体が温かくなり,額に汗が出てくるまでになりました.とくに,上半身を中心に身体全体が温かくなったので,これで身体がよくなっていくのではないかと思えるほどになりました.

 もちろん,この状態で,マイクロバブル入浴をしますので,その相乗効果が各所に現れ,より身体が温まる現象が認められました.とくに,手の平と足の裏において赤みが増し,風呂から出た後も,その温かさがより持続することになりました.

 第三は,家族のみんながベトナム胡椒好きになり,感激の食事を繰り返すたびに,胡椒談義が弾んできたことでした.その一人は,胡椒の刺激で夜眠れなかったこともあったそうです.

 おかげで,ひとつの胡椒で食事が格別に生かされることのすばらしさを認識しました.

 そこで,この胡椒を我が家に留めておくのはもったいないので,この胡椒を少量ですが小分けにして親しい方々の送るという「胡椒大作戦」を実施することにしました.

 北は,山形県鶴岡市のK3さん,山梨,岐阜,沖縄の親戚,先述の東京の知人などに送らせていただきましたが,いずれも,この胡椒に吃驚,そして感激するという現象が起きました.

 昨夜は,沖縄から届いたお肉が食卓に上がってきました.これを鉄板で焼いて食べるのですが,その際に胡椒をかけて食べました.結果的に,少し早めに胡椒をかけて食べる場合と,焼けた後に胡椒をかけるのでは,少し味が異なることが判明しました.

 ここで,どちらが美味しいのか,家族の意見が別れてしまいました.胡椒の風味が強く残るのは後者のほうですが,私は,前者の方もなかなかよいのではないかと思いました.このいずれかに該当するかはわかりませんが,前述の東京の知人が感激して,すぐに電話をかけてきた理由をよく理解しました.

 こうして,我が家の胡椒ライフが続いていますが,これで,食卓が楽しくなり,おまけに元気になれそうで,やはり,世界一の胡椒の力は,ものすごいなと思いました.同時に,この胡椒をもっと広めたいなとも思いました.

 この機会をいただいたYenさんほかに深く感謝申し上げます.

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