日常生活においては,まことに瑣末な出来事にいくつも遭遇することがあります.これは世の常であり,それらにこだわっていたら身がもちません.

それよりも,幸運をもたらすこと,そして生み出すこと,そのために一生懸命考え,行動することのほうがよほど大切です.

結局は,月並みの言葉ですが,世のため,人のために,すべてを注ぎ込んで楽しく愉快に行動する,これが一番大切なことではないかと思います.

さて,読者のみなさまも,私も,よいことが3日連続で起こりましたので,「その4日目はどうだったか」が気になるところですよね.

結果は,昨日以上のことが起こりました.

その第1は,「高専生のための土木学会誌・シビルタイム」創刊号が届きました.これには相当な苦労があり,歯を喰いしばって編集してきた経緯がありました.

今,こうして刷り上ると,その苦労が霧散するほどの喜びが込み上げてきます.

こうして,日本初の「シビルタイム」が1000部,高専関係者に配布されることになりました.

その表紙には,兵庫県たつの市の国民宿舎「あかとんぼ荘」から大成由音氏が撮影したきれいな朝日の写真を採用しました.

この日の出のように,荘厳な「シビルタイム」の幕開けが可能となったのですから,それに夢とロマンを感じた方々が少なくないと思います.

これから,第2号,第3号へと発展していくことが期待されます.

第2は,長野県阿智村関係の問題です.昨年来,この村では,「自立できる村の経済」を実現するために,地元の農業資源を生かした食品加工プラントを自前で造ろうという動きがあります.

その目玉となる地域資源としての農作物が3つあるのですが,そのひとつに関する実験を始めています.

昨日,その実験が気になって,学生に聞くと,「芽が出てきた」というので,私も,早速それを観察しました.

「そんな,ばかなことが起こるのか?」と思いながら,一方で「やはり,そうか.これまでの常識は通用しない.それでいいのだ!」と思いなおしました.

そこで,うれしくなって阿智村の岡庭村長に電話をしました.このように明るいニュースが好きな岡庭さんですから,当然のことながら大いに喜ばれました.

「もしかして,阿智村でやろうとしていることに役立つかもしれませんので,これからしっかり調べます」といっておきましたが,「さて,どうなるか」,これからがとても楽しみです.

第3は,昨日開始した実験の結果に関するものです.実験を担当した学生たちも,締め切り間近の別の学会原稿書きよりも,この方が気になったようで,私も,それに引っ張られていきました.

まだ,予備実験段階ですから,結果の分析装置の用意ができていなくて,初歩的な計測を行いながら,残りは,自分の口の中に含んで,その変化を確かめていきました.

さて,この水,時間経過とともに,どんどんまずくなっていきました.最初は学生たちも,私をまねて口の中にいれて,その味を確かめていましたが,とうとう彼らはそれを回避し,その「利き水」を行うのは私だけになってしまいました.

このまことに「まずい水」が,「幸運の水」となれるかどうか,それは,いまのところ,いろいろと調べてみないと分かりません.

しかし,その見極めの機会を得たことは,「一歩前進ではないか」と思えるようになり,それで「気分前向き」になることができました.

第4は,教え子のMさんからの情報ですが,ここでも「一歩前進」があったようです.詳しくは,明日知らせてくださるそうなので,それを楽しみにしています.

このように,明日も,よいことが続くとよいですね.


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